「国内だけなら、多少解除しても感染者をある程度は抑え込めるとは思います。しかし、もし成田や羽田空港を解除して、海外から人を受け入れてしまうと、感染者が流れ込む可能性があるので、空港の制限解除は不安です。一度に感染者が急増し、医療を圧迫することが問題ですから、第2波で医療を圧迫しないようにコントロールする必要があります」

 

実際に北海道では、緩和後に感染が再拡大した現象が起きている。

 

「2月28日にほかの都道府県に先駆けて、北海道は『緊急事態宣言』を出しました。当時の道内の感染者は約60人で全国最多。週末の外出自粛を呼びかけた結果、新規感染者0人の日もあり、3月19日に宣言を終了させました。しかし、4月中旬から新規感染者が再び増え、札幌市内の介護施設や病院でクラスターが発生。コロナ患者用に確保した病床の9割が埋まり、再度、外出自粛要請をする『緊急共同宣言』を出すことになりました」(前出・全国紙記者)

 

韓国でも「第2波」の懸念が広がっている。5月3日に行動制限を緩和したところ、6日になってソウルのクラブで集団感染が判明。16日時点で感染者は162人にまで広がったと報じられている。

 

日本全土でも今後、第2波の到来が危惧されている――。

 

「女性自身」2020年6月2日号 掲載

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