「ヒトが感染した地域では猫の感染も広がっており、逆にヒトが感染していない時点では猫の感染も確認できなかったというのです。
この研究はヒトへの新型コロナウイルス感染が報告される前と後で、武漢にいる猫の感染状況を調べたものでした。新型コロナ発生前に採取していた猫の血清サンプル39例はすべて陰性。しかし発生後に採取した102例のうち、15例が陽性となっていたそうです。
また特に感染度合いの高いサンプルは、いずれも新型コロナ感染者が自宅で飼っていた猫のものでした。つまり感染者と近しい猫ほど、感染度合いが強くなっているということです」(前出・別の全国紙記者)
猫を飼っている愛猫家たちにとっては、深刻な研究結果といえるだろう。そうなるともう1つ心配なのは、“猫からヒト”には感染するのかということだ。
NHKの報道によると、前出の東京大学医科学研究所の研究グループは「猫は明確な症状を示さず、いつの間にかヒトにうつすことも考えられる」と注意を呼びかけているという。
こうした“猫からヒト”への感染リスクについて、北海道大学人獣共通感染症リサーチセンター統括の喜田宏先生も次のように警鐘を鳴らす。
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