一方、火消しに走ったのは自由民主党の議員たちだ。自民党の長尾たかし衆議院議員(57)はツイッターで《誤報の可能性が非常に高い》としたうえで、《「米国や英国などの共同声明に日本政府も参加を打診された」という事実はない、ようです》と参加への打診があったこと自体を否定。片山さつき参議院議員(61)はこうツイートした。

 

《たった今外務次官と話しましたが、G7で香港問題につき中国大使を呼んで抗議したのは日本だけ! 外相も官房長官も明確に発言! その声明には独仏も参加しておらず、突然言われても、というだけの話だそう》

 

外務次官に直接確認したという片山氏は、長尾氏とは違って、《突然言われ》と参加の打診があった旨は認めているようにみえる。ちなみに、欧州連合(EU)は5月29日に香港問題について中国政府を非難する声明を出しており、独仏はEUの一員としてこちらの声明に参加している。

 

《共同通信のフェイクで確定》
《誤報というより、虚偽記事です。》

 

自民党議員などの一連のツイートを受け、政権支持層からは共同通信の報道を“誤報”と決めつけるような声が挙がったのだが……。

 

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