自民党総裁選挙に出馬するとみられている菅長官。彼を推す自民党の二階俊博幹事長(81)は“政治空白”を作らないことを理由に、総裁選で党員投票は実施しない意向だ。その背景には、過去に党員投票で高い得票率を誇ってきた石破茂元幹事長(63)の存在があるとみられている。

 

ブログを書いたときと“志(こころざし)”が変わっていなければ、当然今回の総裁選でも菅長官は党員投票を求めるはずなのだが……。8月31日、定例会見で「このブログでの見解については現在も変わらないか?」と記者に問われた菅長官はこう答えた。

 

「それぞれの政党で決めているルールに基づいて、行うべきであろうと思います」

 

結局、立場によって“志”は変わってしまうということなのか。ふたたび、菅長官のブログから引用しよう。

 

<総理を目指す候補者たちは、支持欲しさに党内で最大勢力を率いる小沢氏に次々と頭を下げ、政策論争を置き去りにして推薦人集めに奔走し、誰一人として国民に全く向き合おうとしていません>

 

厳しく民主党を批判してから9年。いま菅長官がこのブログを読み直したとしたら、どう思うのだろうか。

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