換気状況を確認するには、CO2モニター(二酸化炭素計測機)やサーキュレーターといった機器が有効だという。
「会食のときは、CO2モニターが安心材料になるでしょう。
空気中のCO2濃度は500ppmくらいです。8畳の部屋を閉め切った状態で1人の人が1時間滞在すると、CO2量は800〜1,000ppmになります。この条件で感染した例が複数あるので、『二酸化炭素が800ppmあると危ない』と思って差し支えないでしょう。650ppmくらいまでなら許容範囲だと思います。
また小型の360度回転型サーキュレーターを食卓中央に置き、人の周りの飛沫・エアロゾルを吹き払うのも有効な対策だと思います。その後に換気して、ウイルスを部屋から追い出してください」
そして年末年始を乗り切れば、日本はコロナを制するという。清水教授はこう“エール”を送る。
「季節性の呼吸器感染症は、冬がピーク。新型コロナも同様だとすれば今がいちばん悪い状況で、これ以上悪くなる可能性は低いと思います。
GoToキャンペーンも停止しましたし、正月は仕事も休み。日本中の活動レベルが低下するでしょうから、ゆるやかに感染者数は下がっていくと思います。この正月は少し気をつけて、乗り切っていただきたいと思います」
コロナで始まりコロナで暮れた2020年。新年は、少しでも明るいほうへ向かってほしい。
「女性自身」2021年1月5日・12日合併号 掲載
関連カテゴリー: