「運勢占いサイト」詐欺が急増中、300万円以上の被害も…
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もう大晦日。来る2021年の運勢が気になるという人も多いだろう。だが、「とにかく当たる!」「無料で占う」といったスマホの広告には要注意。その鑑定は詐欺かもしれないーー。

 

「悪質な占いサイトのトラブルが、ここ最近エスカレートしています」

 

そう話すのはITジャーナリストの三上洋さんだ。

 

全国の被害実態を取りまとめている国民生活センターによると、占いサイトや占いアプリに関する相談が相次いでいる。その数は年間1,400件を超え、2019年は1837件と増えている。

 

実際に国民生活センターに寄せられた、最近の事例を教えてもらった。

 

■実例1

 

スマホ広告で見かけた「無料鑑定」に興味をもって、クリックしたAさん(50代主婦)。すぐに占い師からメッセージが届き、「健康運」「人脈運」「金運」を授けると言われた。「健康運」「人脈運」はすぐ手に入ったが、「金運を授かれば、宝くじで高額当選するから、次の2文字の単語を送ってほしい」と、繰り返し意味のない単語を送らされた。メールを送るには、1通1,200円分のポイントが必要だったが、「もうすぐ手に入る」「いまやめると、すべてがムダになる」と言われ続け、60回以上やりとりをして、8万円分のポイントを購入してしまった。

 

「似たケースでは、50万円以上支払ってしまったり、4カ月やりとりして300万円以上の被害に合われた方もいます。個別で処理が異なりますが、一般的にはクレジットカード会社に連絡し、トラブルのいきさつをまとめた経緯書を送ることで解決に向かうケースが多いです」(国民生活センター担当者、以下同)

 

■実例2

 

最近、金運がないと落ち込んでいたBさん(50代主婦)は、ネットで見つけた占いサイトに登録した。メール1通1,000円のポイントで鑑定士Aに相談したところ、「金運を高めるためには」と、鑑定士Bを紹介された。何度かやりとりをするうちに、「“一攫千金”専門の鑑定士を紹介する」と、鑑定士Cを紹介された。「言われたとおりにすれば、金運が高まり5千万円以上のお金が手に入る」とメッセージが届き、そのたびに特定の文字や数字を送信。半日で約3万円をクレジットカードで支払ってしまった。

 

「占い師が指示した例として、『祈りの言葉等を唱えて、唱え終えた合図として漢字を一文字ずつ送信する』『「今日はいい日ですね」と送る』『スマホを5秒間胸に当ててから送信する』『宝くじで当選したい金額をイメージしながらメッセージを送る』などがあります」

 

■実例3

 

「電話占い10分間無料!」の広告をスマホで見かけ、無料ならばと飛びついたCさん(50代主婦)。名前と生年月日、メールアドレスを登録し、指定された電話番号に電話した。占い師を名乗る男性に悩みを話していたが、7分ほどたったところで助言を受ける前に電話が切れてしまった。「無料ならしかたがない……」と思った矢先、電話占いサイトから、鑑定料として1万円を請求するメールが届いた。「無料の時間以内で助言も受けていない」と返信をしたが、なお請求するメールが届く。

 

「住所やクレジットカード番号を登録していない場合は、何度も請求メールが届いたとしても、無視を貫くのがいいでしょう。やりとりもメールで連絡するのが対応としてはベター。ただし、相手から電話がくるなど迷惑行為があれば、国民生活センター等に相談してください」

 

■実例4

 

アプリを利用中、「おみくじサイト」を見つけ、軽い気持ちで会員登録をしたDさん(60代主婦)。ところが、登録したメールアドレスに、知らない占いサイトなどから迷惑メールやメールマガジンが大量に送られてくるようになった。「配信停止はこちらから」とあるが、信じてもよいのか迷う。

 

「配信停止の手続きをしても、必ず止まるとは限りません。スマホのマイページなどから、アドレスに登録していないメールや、特定のメールアドレスをはじくメール設定を行いましょう。迷惑メールとして別フォルダに届くような設定も有効です」

 

占いサイト詐欺の被害者は、8割が女性だという。

 

「若い層よりも40、50代が多く、60代以上からの相談も増えています。家庭やお金の悩みや不安、複雑な人間関係でストレスをもつ主婦の世代が、騙される傾向にあります。占い師や鑑定士の言葉をうのみにして、やりとりを続けたり、安易に返信しないようにしてください。不審に思ったら、『消費者ホットライン188番』や警察に相談しましょう」

 

メールや電話でやりとりするだけの、“自称”占い師にはくれぐれも気を付けよう!

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