「2700万円消失で震えが…」ビットコイン高騰に泣く人の苦悩
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■ただ、“億り人”になりたかった

 

現在もビットコインが高騰中だが、一連の騒動で懲りたMさんは「そんなニュース見たくないです……。あれ以来、投資にはいっさい手を出してません」と語る。

 

なぜ、それほどお金が欲しかったのか。そう率直に訊ねると、Mさんは「ただ、“億り人”になりたかったんです……」と語り始めた。

 

「億り人とは、投資によって1億円以上の資産を築いた人のことです。17年ごろ、与沢翼さんに憧れていて。その生活ぶりを見て『贅沢っていいな!』って思っていました。海外に住んだり、高級マンションに住んだり……。まぁ、ステータスが欲しかったんですね。

 

1ビット580万円になったのですから、売らずに3年持っていたら億り人になっていたでしょう。でも、当時は精神的に耐えれなかった。夢は打ち砕かれて、もうボコボコ(笑)。見事な“リタイア負け”です」

 

それでもMさんは「学びがあった」という。

 

「『資産運用は余剰資金でするに限る』ということです。僕は借金をせずに運用していたし、長いスパンでみると損はしてないんです。

 

コインチェックでは、チャット欄が用意されています。当時、そこには熱狂する人たちの声であふれていて。中には『もっと上がるぞ!』と、消費者金融に手を出してまで買ってる人も見かけました。その人たちが今どうしてるのか、思い出しては心配になるんですよね……」

 

ビットコインバブルの光と影を見たMさん。そんな彼に、幸あれだ。

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