■「最初の1回目でつながるかどうかが勝負」
「まずは、【電話回線の違いを利用すること】です。スマホと自宅の固定電話では使用している回線が違うので、混み合っているのは片方だけという場合があります。だからスマホと固定電話を併用し、ご家族にも協力してもらいながらいっしょに電話したほうがよいと思います。
また、【ネットで予約すること】も視野に入れておきたいポイントです。高齢者にはネットに不慣れな方もまだまだ多いので、電話よりは混み合わない可能性もありますからね。事前にお子さんやお孫さんなどに準備をお願いして、予約画面まで操作してもらっておきましょう。
そして、【電話をするタイミング】も重要です。自治体の電話回線は受付け開始直後からフル稼働し、予約枠はすぐに埋まってしまうはず。つまり、最初の1回目でつながるかどうかが勝負になってきます。だからそこに滑り込めるよう、開始時間の数秒前に電話をかけるようにしましょう。ただし早すぎるとかからないので、タイミングが重要です」
また、高橋さんは“電話の発信タイミングを操作する工夫”も伝授してくれた。
「あまり知られていませんが、【電話番号の末尾に#をつけると、電話機が間を置かずにすぐ発信してくれる】という機能があります。通常は入力された番号をほんの少し待っているのですが、#を押すと“この番号でOK”と認識してくれるのです。要するに、発信のスタートボタンみたいな役目をしてくれるということですね。1秒を争う状況なので、知っておくと便利かもしれません。
あとは、【スマホのリダイヤル機能を使うこと】。意外と使い方がわからなかったりするので、ご家族に教えてもらっておくとよいでしょう。もしくは事前に番号を登録しておくのもおすすめです」
「女性自身」2021年4月27日号 掲載