国際オリンピック委員会(以下・IOC)のトーマス・バッハ会長(67)が7月20日、IOC総会で「東京五輪の開催に疑念を持っていた」と明かした。突然の“手のひら返し”に、ネットでは非難轟々となっている。
『朝日新聞デジタル』によるとバッハ会長は東京五輪について「延期を決めてから15ヵ月間、非常に不確実な理由で日々の決定を下さなければならなかった。私も未来がどうなるか分からなかった」とコメント。続けて、こう語ったという。
「どんな犠牲を払っても前進すると解釈もされた。しかし、(もし発言すれば)我々の疑念はその通りになっていたかもしれない。五輪はバラバラになっていた可能性がある。だからこそ、我々の胸の内に疑念をとどめなければならなかった」
バッハ会長は「どんな犠牲を払っても前進すると解釈された」というが、彼が「緊急事態宣言と東京五輪は関係ない」と話したのは4月の記者会見でのこと。
その翌月、来日した際にも「大会が可能になるのは日本人のユニークな粘り強さという精神、逆境に耐え抜く能力をもっているから」と発言。さらに日本人に対して「美徳を感謝したい」と称揚もしている。
そして7月には、菅義偉首相(72)との会談で「感染状況が改善したら、観客を入れることも考えてほしい」と提案。新型コロナウイルス収束の見通しが立たないなか、こうしたバッハ会長の発言は“ひたすらなゴーサイン”としか解釈できないように見えるがーー。
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