■ワクチン接種会場での熱中症対策7選
「コロナ禍でマスク習慣が当たり前になりましたが、マスク着用時は呼吸による熱の放出が少なくなります。同時に湿度があるため、のどの渇きに気づきにくくなることも熱中症のリスクを高めます。外出控えによる運動不足や感染を恐れる不安・ストレス、さらに酷暑により免疫力や抵抗力など、体そのものの機能が低下している人も少なくありません。どんな世代にも熱中症のリスクはあるのです」(植山先生・以下同)
ワクチン接種を控えている人は、植山先生が挙げてくれた次の対策を心がけよう。
【1】接種前夜はエアコンをつけて体調を整える
【2】出かけるときは日傘や帽子を着用する
【3】通気性&吸湿性のよい衣服を選ぶ
【4】保冷剤、氷、冷たいタオルを必ず持参する
【5】こまめな水分補給を欠かさない
【6】炎天下を極力避け日陰を歩く
【7】3密を避け、マスクをときどき外す
「自分が行くワクチン接種会場がどんな場所かを事前に調べておきましょう。そのうえで、熱中症予防を徹底して出かけるようにしてください。ワクチンを打たなくてはと焦りを感じて、体調が悪いのに外出するのは禁物です。会場の問診で熱中症の症状があれば、ワクチン接種を受けることはできません。仮に打てても、重い副反応が出るリスクが伴います」
命を救うはずの場所で起こりうる、命をも奪う熱中症。くれぐれも用心したい。
関連カテゴリー: