深刻なデルタ株感染力「ワクチン1回目接種の効果も減少」
画像を見る

 

■デルタ株の恐ろしさの理由は“ワクチン接種の効果”

 

岡先生によれば、今回の感染爆発を招いている大きな要因が、これまで国内で広がったウイルスに比べ強い感染力をもつ変異型の「デルタ株」にあるという。さらに、岡先生がデルタ株の恐ろしさの理由に挙げるのが、ワクチン接種の効果だ。

 

「デルタ株に対しても、もちろんワクチンの効果は得られます。ただし1回接種だけでは従来型に対して6割あった予防効果が3割程度に落ちてしまいます。2回目の接種から2週間後でようやく、従来型と同等の9割ほどまで予防効果が上がるといわれています」

 

なんと、デルタ株では1回目のワクチン接種の効果が半減する恐れがあるというのだ。さらに、岡先生は2回目のワクチン接種後もけっして油断するべきではないと警鐘を鳴らす。

 

「2回接種完了後でも、免疫が付き感染予防効果が得られるには2週間ほどを要します。2回目の接種後、2週間たたないうちに感染する人が私たちの病院でもしばしば入院しています」

 

ワクチン2回目の接種後も油断せず、一人ひとりが感染対策を心掛けるようにしたい。

【関連画像】

関連カテゴリー: