【帰省は“自粛”ではなく“原則中止”に】
お盆に合わせた新幹線や飛行機の予約状況は、昨年より増えているというが。
「夏休みの里帰りは、『中止する』のが賢明です。テレビをつければ東京五輪が中継されているなか、出かけたくなる気持ちもあるでしょうが、これ以上の感染拡大を防ぐためには我慢が必要です」(小川先生)
仮にやむをえない事情で帰省する場合であっても、滞在時間は「小一時間」にすること。日帰りが難しい地域であっても、実家ではなく最寄りのホテルなどに宿泊してうつらない、うつさないを徹底しよう。
【ワクチン2回目接種後も病院へのお見舞いは避ける】
「入院中や、施設に入所中の家族を見舞うのも避けるべきです。たとえ見舞う人が2回目のワクチン接種を完了し、2週間を過ぎている場合であっても、100%コロナに感染しないという保証が得られたわけではありません。さらに、ワクチンが何カ月有効なのかも現段階ではまだまだ未知数なのです」(小川先生)
2回目の接種完了から2週間が経過しても、ワクチンの予防効果は最大で90%ほど。それはすなわち10%ほどは感染リスクがあるという意味でもあるのだ。
「さらに、患者さんや入所者の方には病状などの理由で接種ができないという人もいます。自分が感染しないことだけではなく、人にうつさないようにする心がけも大切です」
まずは病院や施設の指導に従うべきだと小川先生は話す。
「面会許可が出た場合でも、なるべくワクチン接種完了者のみの最少人数で。3密回避、『5つの小』を厳守しましょう」
感染が広がるデルタ株。大切な人の命を守るためにも、不要不急の外出はくれぐれも自粛するよう心掛けたい。
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