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開会式前から波乱に満ちた東京五輪だが、閉会後もなお不祥事が後を絶たない。東京五輪・パラリンピック組織委員会は8月31日、新型コロナの感染防止対策として用意した未使用の医療用マスクやガウンなど計約500万円分を廃棄したと発表したのだ。

 

各メディアによると廃棄された医療物資の内訳は、1箱50枚入りのマスク660箱、ガウン3,420枚、手指消毒液380本。札幌や東京、神奈川などの9会場で廃棄されたという。

 

大会組織委の山下聡大会運営局長は、「あってはならないこと。謝罪申し上げ、パラリンピックではこうしたことがないように再発防止に努める」と陳謝。再利用できたにも関わらず廃棄した理由は、保管場所を用意していなかったからだというのだ。

 

また廃棄が判明したのは、29日昼すぎ。余った医療物資をパラリンピックで活用しようと確認した際に、廃棄された事実が明らかになったと伝えられている。

 

ネット上では《余ったらどうするとか決めてなかったのかよ……》《酷すぎる》など、批判の声が相次いでいる。

 

■数々の廃棄問題に“隠蔽疑惑”

 

大会組織委は27日、五輪の大会準備期間を含めた1カ月で弁当などおよそ13万食が廃棄されたことを明らかにしたばかりだ。だがこれは42会場のうち20会場での調査結果で、他の会場や8月8日の閉会式までの総数は明かされなかった。

 

いっぽうフードロスや医療物資の廃棄問題をめぐっては、大会組織委に「隠蔽しようとしていたのでは?」と訝しがる声も広がっている。

 

「初めにフードロスが明るみになったのは、7月23日の開会式でのこと。スタッフやボランティアなどに用意された弁当など、約1万食のうち約4,000食分が消費期限前に廃棄されました。これは『報道特集』(TBS系)の取材で発覚し、この事実を大会組織委が認めたのでした。さらに廃棄量を減らしていく方針は、報道が出て初めて打ち出されました。大会組織委は『食品ロス対策を進めるためのレガシーにする』とアピールしていましたが、結局、できていなかったということですね」(全国紙記者)

 

また大会組織委が新たに発表した医療物資の廃棄についても、「文春オンライン」が31日に次のように報じている。

 

《実は「週刊文春」はこれに先駆けて現場写真を入手しており、8月30日にスタッフの証言をもとに組織委員会に事実関係を確認する取材を行っていたが、期限までに回答はなかった。ところが、翌31日になって山下聡・大会運営局長が突如「会場撤収の過程で判明した」と発表》

 

つまり大会組織委は、「週刊文春」の報道に先手を打つかのように発表した可能性もあるというのだ。記事によると大会医療スタッフから内部告発が寄せられたといい、「民間に譲渡できないと規約で決まっているから」との理由で廃棄を指示されたと伝えられている。

 

あまりにも杜撰な大会組織委の管理体制に、批判の声が広がっている。

 

《隠蔽しようとしてバレるという最低最悪の展開》
《告発してくれた人がいたから分かったんだ。全くひどい話です》
《なるほど、週刊誌にばらされる前に自ら発表してクリーンなイメージを保とうとしたのか》
《ぶっちゃけ面倒くさかったんでしょ。捨てるのは楽だものね。組織委は本来こういうことまで含めて責務を負っていると思うのだけど、今までの行いも見るにつけ悪い意味で裏切らない組織。倫理観が欠落している。秘密主義も甚だしい。いつだって後の祭りの体たらく》

出典元:

WEB女性自身

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