■“キッシー”を操る安倍元首相夫妻
“アッキー”といえば、酒豪の逸話に事欠かない。
「地元でも、『昨晩はあの店でつぶれていた』という話は、首相夫人になる前はよく聞きました。
ある時、私の知り合いの店にも、何人かでベロベロに酔っ払って来たことがあった。昭恵さんはある高級ワインはないかと入店時に聞いてきた。店にはそのボトルはなかったのですが、『買ってきて!』と騒ぐから、店主が一生懸命に探して戻ったら、ご一行はいなくなっていたそうです」(下関市の飲食店経営者)
一方の岸田氏も、お酒の強さは政界随一とされる。
「外相のころ、ロシアのラブロフ外相とディナーでウオツカの杯をどんどんあけて、『あちらが途中で白ワインにしたから俺の勝ち』と、岸田さんは誇らしげでした」(岸田派中堅議員)
発足したばかりの岸田内閣だが、安倍元首相による“院政”の到来が予想されているという。
「安倍氏は総裁選前から、首相在任時の最側近を送り込むなど、水面下で岸田陣営も支援していました。
岸田内閣の人事も、安倍氏が事実上率いる細田派の松野博一氏(59)を官房長官に、麻生太郎氏(81)を副総裁にする布陣で、党幹事長は安倍氏の盟友である甘利明氏(72)です。おまけに官邸の事務方にまで、安倍氏に近い官僚がどんどん起用されています。
『まるで安倍政権の再来だ』という声が永田町内外で上がっています。これでは、森友学園問題や“桜を見る会”の疑惑を再調査する可能性はなくなるでしょう」(与党担当記者)
前出・岸田派中堅議員も、「ボスが総理になったのに、派閥から重要ポストを出せず、あまり喜べない状況です」と肩を落とす。
夫婦で神推しした“キッシー”が首相の座を射止めてくれたおかげで疑惑から逃げ切れる――。“アッキー”は再開した居酒屋で、ただ勝利の美酒に酔うばかりだったにちがいない。