芸能人に愛される“浅草のおかみ”が教える人生訓「悪口は聞こえるように!」
画像を見る 地元・浅草出身の東MAXとは、30年来の付き合い(写真提供:冨永照子さん)

 

■人に愛されたいなら、悪口は聞こえるように言う!

 

《さようならの後のはじめましてを見つければいい》

「人生の中で、どうしても自分と合わない人っているでしょ? そういう人とは無理に付き合う必要はないの。お釈迦様だって『縁なき衆生は度し難し』って言ってる。こっちが気を使っているのに、その思いをわかってくれない人って、これまでいっぱいいましたよ。そんな人は、“ハイ、さよなら”でいい。そして次の“はじめまして”を見つけりゃいい。そうすると人付き合いがずっと楽になるから」

 

《3人いればなんとかなる》

「何か新たに物事を動かすときは、自分以外に2人の信頼できる人間と一緒にやったほうがいいね。1人だけじゃ何もできない。かといって大人数だと、今度は話がまとまりにくくなる。それぞれが意見を言い合える3人ぐらいがちょうどいい。仮に2人の意見がぶつかっても、もう1人が調整役になるしね。そういう三角形を作れば、支え合えるし、関係性も崩れないものよ」

 

《悪口は聞こえるように。陰口は言わない》

「グチグチと陰口を言うのは、卑怯で汚ない。悪口は聞こえなきゃ面白くないじゃない(笑)。ホントはみんなに聞こえるように言いたいでしょ? 昔、イベントのスポンサーに寄付をお願いしたら断られたことがあってね。その人の悪口をお店に来てくれた中内㓛さん(ダイエーの創業者)に、散々言い立てたことがあるの。翌日、その悪口がよっぽど面白かったのか、中内さんから30万円とお肉が届いた。堂々と悪口を言ったらご祝儀がもらえるなんて……。そのときの教訓から“悪口は聞こえるように言う。陰口は言わない”と決めました(笑)」

 

《小さなおせっかいをコツコツ》

「人の面倒を見るって、そう簡単にはできない。責任が発生することもあるから。特にお金がかかるような面倒だと難しいことが多い。だから私は、ふだんから小さなおせっかいを焼くようにしている。尾上松也の浅草歌舞伎のチケットを買ったりとか、芸人さんの公演のチラシを店に置くとかね。まぁ、いろんな人が相談しにやってくるよ。小さなおせっかいをコツコツ積み重ねると、いずれ感謝として自分に返ってくることもあるから」

 

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