“第2の京王線事件”から身を守る心得…専門家が「10両編成なら4、7両目」の乗車を推奨する理由
画像を見る 【図解】電車内のチェックポイント

 

【5】座る位置は連結部近くに

 

「車両内では、中央部よりも連結部近くのエリアのほうが、何か起きた場合に、すぐに隣の車両に移って逃げることができます」

 

【6】乗車後、非常用設備を確認する

 

緊急事態が発生した際、乗務員に通報するために設置されているのが「車内非常通報ボタン」。

 

「各車両のドア横やドア上の掲示板の横、車両連結部付近の壁面などに設置されています」

 

さらに脱出する際、手動でドアを開けるために設置されているのが「非常用ドアコック」だ。

 

「各車両ドアの横や上、ドア横の座席下などにあります。乗車後、これらがどこに設置されているかを確認しておくことも重要です」

 

【7】イヤホンの利用は避ける

 

「ボリュームが大きいと周りの声も聞こえないので、今回のような事件が起きたときに避難対応が遅れる可能性があります。危険を回避するなら、車内ではイヤホンをつけないことが望ましいです」

 

【8】日常的にバッグを持つ習慣を

 

「刃物を振り回す相手に対し、少しでも盾になるものを持っているかどうかで、身の危険度も変わります。日常的にバッグを持つ習慣をつけておくことで、いざというときは防御に使えます」

 

■バスはできるだけ運転席近くに座ろう!

 

バスは電車と違い、運転手が車内の異変に気づけば、すぐに停止してドアを開けるまでの対処ができると思われるが……。

 

「電車の先頭、最後尾の車両と同じで、バスの後方の座席だと犯人に追い込まれたら逃げ場がありません。外へ逃げることだけを考えた場合、できるだけ運転席近くにいたほうが、前のドアから脱出できる可能性はあると思います」

 

今年8月、走行中の小田急線の車内で、複数の乗客が刃物で切りつけられた事件を参考にしたと供述している服部容疑者。

 

「今の鉄道会社のセキュリティでは、テロは防げません。少しでもリスク回避するためには、自分自身の目で早期発見、早期検知を習慣づけて行動することです」

 

もはや、日本が安全な国だとは言えないのだ--。

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