「一般論で言えば、本当であれば許せないなという気持ちがある」
5月17日、FNNプライムオンラインの取材にこう怒りをにじませたのは山口県阿武町の花田憲彦町長。
新型コロナ対策による住民税非課税世帯への給付金を、同町役場の職員が24歳の男性に誤って4,630万円を振り込んでしまった問題が紛糾の一途をたどっている。
男性は金銭の返還を拒んだ上に、行方不明だと報じられていた。町は12日、「不当利得の返還」を求めて男性を提訴したことを発表。町が公表した訴状の概要欄には男性の本名、住所が明記されており、ネット上では波紋を呼んだ。
町からの提訴を受けて、16日に男性の弁護士が会見を開いた。報道によると、弁護士は男性が給付金を所持していないことから「返還は難しい」と説明。さらに報道陣の「お金を使ってしまって返せないのか」との質問に、弁護士は「何か財産的価値のあるものが本人の手元に残っている状態ではないと聞いている」とコメントしたという。
「男性はこれまで、警察の事情聴取に2回応じているとのことです。居所が不明とされていましたが、この弁護士によるとスマホが警察から返還されていないことからそのような誤解が生じたといいます。男性は今後も、警察の事情聴取に応じる意向のようです」(全国紙記者)
男性は警察の事情聴取に応じたものの、お金は手元に残っていないーー。そんななか、新たな情報が。JNNの報道によると、男性は「ネットカジノに全て使った」と関係者に説明しているというのだ。
冒頭の花田町長の怒りは、誤振込みされた給付金が「ネットカジノ」に使われた可能性に触れてのもの。花田町長は改めて、「公金の回収に全力を尽くしたい」と主張したという。
確かに、誤振込みは町役場側の手続きミスだが、男性がそのことを知った上で本来受け取る予定のない多額の金銭を持ち逃げしたのは事実。それに加えて、男性は“自分は悪くない”とまで開き直っていたというのだ。
「誤振込みが発覚した直後、副町長は男性の母親を伴って男性の勤務先に返還を求めに行きました。しかし男性は、『どうして僕は悪くないのに、押し付けてくるんだ』などと反発したそうです。さらにその1週間後、男性は『お金は戻せない。罪を償う』とまで言い切ったのです。
さらに男性は2週間かけて、4,630万円をほぼ全額口座から動かしていました。このお金の原資は言うまでもなく税金です。それを返還することなく『ネットカジノ』という遊興費に使ったとすれば、多くの国民からさらなる反感を買うことになるでしょう」(前出・全国紙記者)
「僕は悪くない」と開き直った上に、“ネットカジノつぎ込み疑惑”まで浮上した男性。ネット上には、非難の声が溢れている。
《どこが、僕は悪くないじゃ~~~》
《いきなり4000万以上の金が振り込まれてたら、正直びびって使おうとは思わないかな!》
《私が町民だったらたとえ面識ある相手だろうがそれまでの印象が良かろうがネコババは許せないな。まだ魔が差して10万円使っちゃいました〜ならともかくネットカジノで4630万溶かしましたはないわ》
《4630万ネコババして、ネットカジノで擦って、無一文になって、どうやって暮らしてくの??》