18歳の女子大生と高級焼き肉店で一緒に飲酒し、高級ホテルでともに過ごしていたことを『NEWSポストセブン』に報じられた吉川赳衆議院議員(40)が、6月10日に自民党に離党届を提出し、受理された。吉川氏は、茂木敏充幹事長に対し「大変お騒がせをし、党にもご迷惑をおかけした」と説明したという。
吉川氏は女子大生に対して4万円の“お小遣い”を渡していたことがこの女子大生の証言で発覚しており、SNS上には吉川氏を批判する声が一気に拡散した。
《迷惑をかけたのは党ではなく有権者、国民ですよね? 不祥事というかもはや犯罪さえ疑われる》
《「キモい」という言葉はこういう人間のためにあると思いました》
《とりあえず不快…議員辞職しろ》
離党届を提出することになったのは、岸田文雄首相(64)が吉川氏を突き放した形になったことが決定打だった。だが、党内には不満がくすぶるっているという。
「しかし、7月の参院選を前にして、離党届を出させるだけで済むとは思えません。“これでは支持者に説明がつかない”と、自民党内にはさらに厳しい処分を望む声が上がっています。
吉川氏が離党届を提出する前、岸田首相は外遊先のシンガポールで、『本人が説明責任を果たしていく中で自ら決定すべき』と、吉川氏の進退について突き放した言い方をしました。
ですが、報じられている内容がすべて事実ならば、“辞職勧告決議以上の手続きを取らなければならないのでは”、という意見も聞こえます。岸田首相は、もっと吉川氏の厳しく責任を問うべきだったんじゃないでしょうか」(政治部記者)
吉川氏は、岸田派の所属で、派内では「ムードメーカー」などと言われていたという。
「人懐っこいところがあって、ベテランや先輩に可愛がられていましたよ。落語が好きで、たしかにしゃべりは達者でした。
娘さんが2人いて、『一緒に料理をする』と話してました。党本部の食堂に娘さんを連れてきて、『ほら、好きなもんなんでも食べな!』とパパらしいことをしていた場面を見たこともあります。
ただ吉川さんは、2020年5月に、国会の委員会に出席している最中に落語の「まくら集」を読んでいたことが報じられるなど、“わきが甘い”ところがありました。その時委員会では、新型コロナウイルス感染拡大で苦しむ中小企業への支援についての議事が行われていたので、その見識を問われても無理はありません。
彼の父は、静岡県議会では非常に力のあった県議で、吉川さんはその地盤や人脈、資金力を引き継いでいます。吉川さんが“温室育ち”といえば、そうかもしれませんね」(岸田派中堅議員)