12月15日にサービスを開始した、株式会社のら猫バンクによる「ねこホーダイ」が連日物議を醸している。
月額380円の会費を払えば、提携シェルターから保護猫を譲り受けるという内容の「ねこホーダイ」。なんらかの事情で飼えなくなった際は提携シェルターに無料で引き取ってもらうことも可能だ。公式サイトではサービスについて「もらうのも手放すのも0円」「面倒な審査やトライアルもなく高齢者や単身の方でも大丈夫」と謳っている。
しかし、発表直後からSNS上では《倫理的にどうなの》《命を何だと思ってるんだ》と、非難が殺到する事態に。特に公式サイトでは、金額面や審査やトライアルを省くなど”手軽さ”をメリットとして挙げていることから、《虐待される可能性が増えるのでは》《自分で責任を負えない人は動物を飼うべきではない》という意見が多く上がっている。23日にはサービス反対を募るネット上の署名まで立ち上がり、すでに6万人以上が賛同している。
お笑い芸人・サンシャイン池崎(41)はYouTubeで「(ねこホーダイの)タイトルがまずよくない。一番よくないと思ったのが『審査がない』っていうところかな」と言及。他にもダイノジ・大谷ノブ彦(50)もTwitterで《ねこホーダイとか 絶対ダメやろ 何考えてるんや どう考えたらそんなことなるんやろ》と反応するなど、有名人からも苦言が寄せられている。
いっぽうで、インターネット掲示板・2ちゃんねる創設者の「ひろゆき」こと西村博之氏(45)はTwitterで《猫レンタルの形でも飼える人を増やす苦肉の策です。猫レンタルを減らしたいなら、シェルターから猫を引き取りまくればいいだけです。 口だけでなく行動でどうぞ》と、サービスを擁護する投稿を。しかしこのコメントに批判の声が集まるなど、波紋は広がるばかり。
そこで本誌は、株式会社のら猫バンクに現状のサービス利用状況を問い合わせた。
担当者は「お恥ずかしい話ですけれども、スタートしたのが15日なんですけれども、取引とかは一切ない状態で」とコメント。そして、サービス関する意見や問い合わせが多く寄せられていることを明かした上で、こう語った。
「お察しの通り、ネガティブな意見が多いんですけれども。本当に一部『こういうアプローチの仕方もありなんじゃないか』ということで、評価いただけるご意見もいただいてはいます。なんですけど、このような状態ですので、今サービスとしてはストップというか、対応しきれていなくて」
今後のサービスや問い合わせなどへの対応について、方針を問うと「28か29日くらいには、ホームページとかで書面でお知らせ出来たらなと思ってます」と語った。
果たして、批判の声にどう向き合うのか――。