今年に入って飲食店内での迷惑行為を撮影した動画が続出しているが、ここにきて“凶悪”な動画がSNS上で出回っている。
内容は、回転寿司店内で少年が、レーンを流れる寿司に向かって消毒用のアルコールスプレーを吹きかけるというもの。まず少年は商品を紹介するポップが載っている皿にアルコールスプレーを噴射。続いてレーンを流れてきた2皿目、3皿目には実際に寿司が載っていたが、それにもスプレーを噴射した。
販売されている商品の種類などから、回転寿司チェーン『スシロー』で、22年秋ごろに撮影されたものとみられる。
1月下旬に湯呑みや醤油ボトルを舐め回す動画が拡散し、時価総額が一時約170億円下落するなど大打撃を受けたスシロー。消毒用アルコールが噴霧された寿司を誰かが飲食した場合、健康に被害を及ぼす可能性はある。実際、島根県内で昨年5月に消毒用アルコールを舐めた5歳の女児が、急性アルコール中毒で搬送されるという出来事も起こっており、かなり悪質といえる。
わずか13秒ほどの動画だが、たちまち拡散され《寿司テロ》というワードがツイッターのトレンド入り。少年が通っているとみられる中学校まで特定する動きが広がっている。
今回の動画に対して、SNSではこんな声が。
《もう回る寿司には行けない》
《今、中学生がスシローで回転寿司にアルコールを噴射したことが話題になってるけど、 子どもにSNSをやらせないほうが賢明かもね》
《スシローのアルコール事件は死人が出る ぺろぺろ野郎とかわさびやろうとかまだ可愛いレベル》
「スシロー」の運営会社「FOOD&LIFE COMPANIES」に問い合わせると、「動画が拡散されていることについては認識しておりますが、『スシロー』で撮影されたものなのか、現在調査中です」とのこと。
また、店内での迷惑行為が相次いでいるが、今回の件に関しても、
「当事者がわかり、内容の確認ができましたら他の事案と同様に刑事、民事の両面から厳正に対処していまいります」
とコメント。
さらに、「スシロー」は2月3日より運営方針の変更を表明しており、“タッチパネルで客が選んだ商品のみレーンで提供”“客が誤ってレーン上の商品に触れてしまうことのないよう、席とレーンの間にアクリル板を設置”と、店舗運営方法を一時変更することも発表している。
真相究明が待たれる。