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高病原性鳥インフルエンザの被害拡大によって価格が高騰している卵。長らく「物価の優等生」とされてきたが、飼育料の高騰も相まって値上げを余儀なくされている。

 

「新潟県胎内市の養鶏場では、6日から鳥インフルエンザによって陽性が確認された約68万羽の殺処分が始められました。今シーズン県内で4例目となり、各地のスーパーでは卵の品切れも報告されています。『JA全農たまご』によれば、Mサイズの基準値(東京)は7日までで335円。昨年まで100円台後半から200円台で推移していましたが、一気に跳ね上がった形です」(フードライター)

 

そうした“卵ショック”は飲食業界にも大きな打撃を与えている。「すかいらーくホールディングス」では2月中旬から、「ガスト」のパンケーキや「バーミヤン」での天津飯など一部商品の販売を休止。大手焼肉チェーン「焼肉きんぐ」も3月3日より、「【すき焼専用】トリュフ香るTKG」と「【焼肉専用】韓国のり玉ごはん」を卵抜きで提供すると発表。卵を使用したメニューの休止や制限といった動きが、様々な店で相次いでいる。

 

そんななか、ある鶏卵会社の経営者が呟いたツイートが注目を集めている。

 

《最近お客様に『卵1パック200円代は高すぎ!ぼったくりすぎ!』と言われますが、『もうこれ以上、値段を叩かないで下さい!泣(大声)』 1パック当たりの僕達の利益は大体2%位です。 更に、鳥インフルが1羽でも発生したら周りの鶏も全て殺処分!売上は一年近くゼロ円です》

 

6日に「たまご屋からのお願い」としてこう訴えたのは、山形県にある株式会社半澤鶏卵の3代目後継で実業家の半澤清哉氏。続くツイートでは養鶏場が減っていることに言及し、《これは私達生産者の責任でもありますが、これだけ養鶏場が減っても、卵の価格はほとんど変えずに販売してきておりました!》と綴っている。

 

農林水産省の畜産系統によると、2013年に2650戸あった採卵鶏の養戸数は昨年に1810戸まで減少(2022年2月1日時点)。厳しい状況のなか努力を続けてきた生産者の“実情ツイート”は、7日20時の時点で715万件以上のインプレッションを集め、多くのエールが寄せられている。

 

《今のこの状況で卵が高いことを嘆くだけならまだしも「ぼったくり」は流石にものを知らなすぎて引く 早く鳥インフルエンザが収束しますように…》
《今までが安すぎただけで 今でもコストパフォーマンス最高の食材だと思ってる》
《卵うまいからな…卵という食材に無くなってほしくないよ…この投稿をみて応援の意味を込めて店で一番高いの買ってきてしまった》
《たまご屋さん、頑張ってください 鳥インフルエンザや飼料の高騰、燃料などの高騰で仕方ないと思います》

出典元:

WEB女性自身

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