3月10日、第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本代表は韓国と対戦し、13対4で見事勝利。宿命のライバル撃破に日本中が湧くなか、現地で観戦していた“トップ”の行動が物議を醸している。
ダルビッシュ有(36)が先発を務めたこの試合、3回表に先制2ランホームランを浴びるなどして3点を失うも、裏の攻撃でヌートバー(25)のタイムリーを皮切りに一挙4得点。その後も5回以降に得点を重ね続け、結果的に13対4という大差で勝利する結果に。過去のWBCで数々の死闘を繰り広げ、14年ぶりとなるライバル・韓国との対戦を制した「侍ジャパン」には日本中から祝福の声が届けられた。
そんな大事な一戦を盛り上げたのが、始球式に参加した岸田文雄首相(65)だ。第101代首相にちなんだ背番号「101」のユニフォームを着て、マウンドに立った岸田首相は捕手役の栗山英樹監督(61)にめいいっぱい白球を投げた。大きく右にそれるも、見事栗山監督がキャッチし、始球式は無事に終了。
始球式後、岸田首相はTwitterで《球場全体が熱気に満ち、侍ジャパンのメンバーの高まる意気込みを間近に感じながら、エールの気持ちを込めて投げ込みました》と感想を投稿。そのまま会場となった東京ドームで試合を観戦していたのだが、そこでの行動が波紋を呼ぶことに。
午後8時43分、《逆転!》というテキストとともに、一緒に観戦した妻と3回裏に逆転した日本代表の攻撃に歓喜する様子を収めた動画をTwitterに投稿した岸田首相。普段はあまり見せることのない嬉しげな岸田首相を、微笑ましく見る声が。
《ポジティブ》
《めっちゃ楽しんでるな》
《夫婦揃って可愛い》
《まぁ日頃から総理の重圧で心身ともに 大変だろうから今日ぐらいは楽しんで欲しいですね》
しかし、動画に写っていた岸田首相と妻はともにノーマスク。新型コロナウイルスの感染防止策として政府がこれまで推奨してきたマスク着用は、3月13日から緩和され個人の判断に委ねられることになっているが、この日はまだ緩和前。さらに、東京ドームの公式HPに記載されている「来場時のお願い」の「新型コロナウイルス感染予防に関するお願い」では、マスク着用についてこう明記されている。
《未就学児以外の方は、試合観戦中やコンコースの移動など、東京ドーム内でお過ごしの際は、飲食の時以外、応援時も含めてマスクの着用にご協力ください》
ルール緩和前かつ東京ドームのガイドラインにも書かれているにも関わらず、ノーマスクで試合を観戦した岸田首相に対して、ネット上ではこんな声が。
《VIP席、ノーマスクで観戦。ええな》
《13日を待たず素顔で声援を送る岸田総理》
《東京ドームってマスクしなあかんのちゃうん 13日から個人の判断なんやろ こういう自分だけ特別なんが嫌い》
《本日3月10日から「マスク着用は個人の判断」で良いそうです。マスクを外したい方は外しましょう》
《岸田さんだけでなく、他の観客もノーマスクでいいのにね!》