■“政治家転身”はコロナがきっかけ
りかは「地域の方とお話しているときは『困っていることがあれば何から何まで聞かせてください!』という気持ちです」と話す。人々とのやり取りのなかで、地域の問題点に気づかされることもあるようだ。
R「例えばお子さんがいる世代だと『教育費がかかります』『うちは家計が厳しいのよ』という声を聞きました。お年を召した方だと『体が弱くなってきて歩けないから、この辺りにバス停があったらいいのにな』『道が凸凹してるから直してほしい』といったもの。あとは『あそこの電球切れてるよ』とか(笑)。様々な声があります」
M「アイドルの時から人前で話す機会が多かったので、地域の方に話しかける時も人見知りすることはあまりないですね。私は一方的に話すのではなく対話を大事にしているのですが、これもアイドル活動で培ったものだと思います」
アイドルから政治の世界に飛び込んだと聞くと、唐突な方向転換だと思ってしまうがーー。なぜ、2人は“政治家転身”を目指しているのだろうか?
M「きっかけはコロナでした。もともと私たちは市のPR大使を務めていて、市政や行政と関わる機会が多く、アイドルとはいえ政治の世界に近い場所で活動していました。市長を始め市議会議員の方など地域を支える方々とご一緒する機会が多く、そんな方々の情熱や取り組みの大切さを知りました。
でも、その矢先にコロナ禍になってしまって。市に関するイベントが少なくなり、タレントとして地域にできることもどんどんなくなりました。私たちはあくまでも仕事を依頼されるという受け身の立場。『もっと主体的に地域と関わりたい!』と考えていたら、日本維新の会と出会い、そこで政治家を志すようになりました」
2人は「りかはTwitterで、自分が政治家としてやりたいことをツイートしているので『政治のことをすごく勉強しているんだな』と焦ることがしょっちゅうあります」「みかに『どんな活動してるの?』と聞いて、自分が取り組んでいないことだったらハッとしますね」といい、それぞれの存在が刺激になっている様子。最後に、これからの展望について明かした。
「私たちはアイドル時代同様、親しみやすい政治家になりたいんです。他の政治家さんと比べて、私たちは庶民派。肩書きや地位といった看板や地盤、そして金銭の入った鞄、いわゆる“三バン”があるわけでもありません。だからこそ、庶民的な感覚で皆さんの声を届けられるような地元密着型の政治家になりたいなと思っていますね。立候補する地域が違うので、2人の間にライバル心はありません(笑)。“双子で当選”が今の私たちの目標です」