藤田菜七子騎手(写真:アフロ) 画像を見る

JRAは5月3日、競馬開催日にスマートフォン(以下、スマホ)を使用した騎手6人に対して30日間の騎乗停止処分を下したと発表した。

 

まず4月23日開催の第1回福島競馬で、河原田菜々(18)、小林美駒(18)、永島まなみ(20)、古川奈穂(22)が騎手控室にてスマホでネットを閲覧したという。同日開催の第1回京都競馬でも、今村聖奈(19)が騎手控室でスマホを使用し、調整ルームで他の騎手と通話。角田大河(19)も認定調整ルームで、他の騎手と通話していたことが明らかになった。

 

「この6名は、日本中央競馬会競馬施行規程第147条19号の『競馬の公正確保について業務上の注意義務に違反した者』に該当すると認定されました。角田騎手は前日22日夜に今村騎手と通話していたことが判明しており、JRAの聞き取りに『騎手同士なら大丈夫という認識だった』と回答したそうです。

 

騎手たちは外部との接触を避けるため、レース前日から調整ルームに入ることが義務付けられています。スマホなどの通信機器は、設置されているセーフティーボックスに入れることが原則。2015年3月にもルメール騎手が携帯電話でツイートしたことが判明し、30日間の騎乗停止処分が下されました」(スポーツ紙記者)

 

ルール違反した若手騎手たちにネット上では、《ガッカリ》《弛んでるとしか考えられない》と批判の声が続出。だが一方で、思いがけず脚光を浴びた人物が――。それは、今年でデビュー8年目を迎えた藤田菜七子騎手(25)だ。

 

「JRAの現役女性騎手は6人です。今年3年連続で女性騎手が誕生しましたが、そのうち5人が今回の不祥事で騎乗停止になってしまいました。そんななか、唯一しっかりルールを守っていたのが女性騎手のパイオニア的存在の藤田騎手。2020年2月に落馬による左鎖骨骨折で休養を余儀なくされた彼女は、復帰後も成績が伸びずに苦戦していました。プレッシャーや不安を抱えながらも投げやりにならず、“基本に忠実”を貫いてきた姿勢が注目されています」(前出・スポーツ紙記者)

 

Twitterでは藤田の名前がトレンド入りするなど、彼女を讃える声が広がっている。

 

《女性騎手5名+角田か 藤田菜七子も当然調べられたのだろうけど、シロだったの逆にすごいな、先陣切ってJRAに飛び込んだ菜七子だけは、他の騎手とは覚悟の質が違うよな》
《これで再び「JRA唯一の女性ジョッキー」という期間が訪れることになった藤田菜七子がんばれ》
《もぅ女性騎手は藤田菜七子以外信じられなぃょ…》

 

プロ意識が問われかねない今回の出来事。“模範”となった藤田の活躍に期待が寄せられている。

出典元:

WEB女性自身

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