不気味と話題の「ミャクミャク」とともに、甲子園で始球式を務める吉村知事(写真:時事通信) 画像を見る

大阪万博について「府市が一体となって誘致した成果」「責任をもって最後までやりきる」と豪語してきた吉村洋文大阪府知事(48)がここにきてトーンダウンしている。「国の責任で」。そんなふうに言うようになった背景にあるものは……。

 

■「最後まで責任をもって」と言っていたのに

 

2025年に大阪湾の埋立地・夢洲で予定されている「大阪・関西万博」(以下、万博)に“黄色信号”がともっている。

 

「問題意識を共有しないといけないと思った。今は国が主体となり、建設業界に働きかけている」

 

7月14日の会見で、こう語った吉村府知事。岸田文雄首相(65)に面会した際、万博の準備が遅れている問題への対策を国に要望したという。

 

「僕は誘致のときから携わってきました。最後まで責任を持ってこのすばらしい万博をやりたいと思って」(4月13日放送『よんチャンTV』(MBS)より)

 

これまで万博の開催を自身や、代表をつとめる「大阪維新の会」の実績として誇ってきた吉村氏。大阪維新の会の選挙マニュフェストにもしっかり「大阪・関西万博の成功へ」と記されているのだが、ここにきての国へのヘルプコールは都合のいいものにも見える。

 

次ページ >国家プロジェクトだから国がなんとかせえ

【関連画像】

関連カテゴリー: