7月に行われた自民党女性局のフランス研修旅行で、エッフェル塔の前ではしゃぐ写真などをSNSにアップしたことで批判を受けたのが松川るい参議院議員(52)だ。
入閣間近とも噂されていたが、9月13日に行われた第2次岸田内閣発足後の2回目の内閣改造にはもちろん名前はなく、SNSでの投稿のツケは高くついたようだ。コラムニストの桧山珠美さんはこう指摘する。
「炎上の可能性は予想できるのに、あのような写真をアップするのは、よほど自己顕示欲が強いからでしょう。東大を出て“挫折を知らないわが世の春を過ごしてきた顔”をしているあたり、評論家の三浦瑠麗さんとの共通点を感じます」
3泊5日の研修旅行で、純粋な研修にあてられた時間は、わずか6時間との報道もあった。松川議員とともに話題になったのが、今井絵理子参議院議員(40)だ。
《旅費についても党の活動ですから党からの支出と、参加者の相応の自己負担によって賄われています》
SNS上で、そう弁明したが、自民党には巨額の政党助成金が交付されているので、“党からの支出”も元をたどれば税金ではないかと、ツッコミを受けていた。今井議員は、フランス研修の成果について、《追って活動報告します!!》と発信したが、その後の音沙汰はない。
本誌が、松川議員と今井議員に、「報告書の公表の予定はあるのか?」「あるとしたら、いつごろか?」と問い合わせたところ、自由民主党本部女性局から<ご質問の内容は女性局主催の研修に関するものですので、下記の通り女性局から回答させていただきます>と、以下のような回答が。
<報告書は既に取りまとめております。今後、来年の女性局の活動方針を決定する過程である「女性局ブロック会議」において研修会のあり方や報告書に書かれている内容を具体化していくための内部資料として活用する予定であります。
なお、組織内の研修会ということ、および内部資料という観点から公表する予定はありません。>
結局のところ、フランス研修で何をしたか、何を学んだかについて、国民に共有する予定はないようだ。
今回の件以外でも、今井議員は、不倫報道や牛から落ちて骨折したときなど、政治外の話題ばかりで話題になってきた。
「今井さんはおじさん議員に人気で、会合や飲み会にゲストとしてよく招かれるそう。本人はお酒を飲みませんが、来ると一気に場が華やかになるそうです」(政治記者)
一方で、障がい者の問題への熱心な取り組みを評価する声もある。
「長男の礼夢さんには聴覚障害があります。時に手話を交えながら、当事者家族として国会で障がい児童への支援の拡充を訴えてきました。それだけに、スキャンダルでしか注目されない現状は不憫ではあります」(議員秘書)
ちなみに、礼夢さんは2020年にプロレスデビュー。18歳となり、若手レスラーとして活躍中だ。