■商人気質もあり無駄遣いしないことが美徳の大阪人
【大阪府】(貯蓄率5位)
年収34位にもかかわらず、貯蓄額は12位に躍進した大阪は、Jタウンネットが2019年に行った「ケチが多い都道府県といえば、どこ?」アンケートで、得票率31.5%で圧倒的1位だった。
「関西の主要都市であり、東京同様にお金を使う誘惑はありますが、商人気質もあり無駄遣いはしないことが美徳だと考えているのではないでしょうか」(木原さん)
徒歩・自転車通勤率1位というのも、ふだんから節約が当たり前になっているためだろう。
「一戸建ての平均階数は2.29階で全国1位。土地を無駄なく有効利用しています。
また大阪といえば、すぐに飴を人に配る“飴ちゃん文化”が有名ですが、じつはキャンディ消費量は34位。飴は買わず、もらった飴を右から左に回しているのかもしれませんね」(久保さん)
大阪人の節制ぶりを見習いたい。
【和歌山県】(貯蓄率11位)
収入40位にもかかわらず、貯蓄23位と大健闘。
「衣服・靴購入費に関しても和歌山は39位。なかでも女性用洋服購入費は42位と下位。一方、女性の家事労働時間が3位と長い。節約上手の専業主婦の存在が見えてきます」(久保さん)
統計を見ると、飲酒費用、ラーメン外食費用、スナック菓子消費費用、スポーツ用品購入額、文房具購入額など47位であるため、“倹約”精神が根付いている。
私たちも和歌山県民を見習い、主婦感覚で節約をし、外食やスナック菓子などでお金を浪費しないようにしたい。
【富山県】(貯蓄率16位)
年収4位と、かなり上位に位置する富山県。
「古くから工業が盛んで製造業が多く、安定した収入が得られるうえ、共働き率が4位と高い。そのため、年収1千万円を超える世帯も多い(5位)です。しかも持ち家率が1位と高く、持ち家住宅延べ面積も1位。先々の不安が少ない分、自由にお金を使うこともできるのでしょう」(久保さん)
それが年収は高いが、貯蓄額は10位とやや後退している理由か。
貯蓄をあまり意識しなくてもすむのなら、それに越したことはないが、しかし……。
【群馬県】(貯蓄率21位)
年収・貯蓄額が21位。稼ぎ方も使い方もごくごく平均的。
「日帰り旅行人口3位、サイクリング人口4位、スキー・スノボ人口5位とアクティブな県民性」(久保さん)