老後資金の貯まる県、貯まらない県…年収で全都道府県中25位なのに、貯蓄率で全国1位に輝いたのは意外にも!?
画像を見る 貯蓄率最下位の青森は“強情っぱり”が裏目に……(写真:アフロ)

 

■公営ギャンブルなどの誘惑もあるが、物価の安さが家計を助ける。

 

「群馬は幹線道路が発達しており、ロードサイド文化が根付いています。大型スーパーや量販店も多いので価格競争が起き、全国的にも物価が安いのです」(木原さん)

 

趣味も楽しみつつ、日々の買い物を節約することも大事だ。

 

【山形県】(貯蓄率43位)

 

収入13位だが、貯蓄額37位と20ランク以上の差がある浪費県。

 

「“おしん”に代表される勤勉・我慢強さだけが山形県かというと、そうではありません。

 

日本海に面する酒田を中心とする地方は、江戸時代から交通の要衝として発展し、派手で見栄っ張りな側面も。山形県は結婚式も派手で“娘3人持つと家が潰れる”といわれる県民性です」(岩中さん)

 

たしかに結婚披露宴の費用は全国平均303万円のところ、山形県は405万円で2位だ。

 

娘さんの一生に一度の機会にお金を使うのは、人情としてはわからなくもないが……。

 

【沖縄県】(貯蓄率46位)

 

年収、貯蓄額ともに最下位で、貯蓄率は46位。

 

「『NHK全国県民意識調査』では“働くことはつらいこと”と思っている人の割合が全国1位だったことも。亜熱帯という温暖な気候も関係しているのでは」(岩中さん)

 

人口10万人あたりの雀荘数、20歳以上の人口10万人あたりのキャバクラ数が1位というのも納得。

 

「ユイマールという地域共同体内相互扶助システムが機能しており、たとえば乳飲み子を抱えて離婚しても地域が支えとなってくれる(デキ婚率1位)。社会へのストレス、将来への不安を感じにくい社会構造になっているのでしょう」(岩中さん)

 

だからこそ「第5回地域版SDGs調査2023」の調査では、幸福度が1位なのだろう。

 

人生、お金だけじゃないということも考えさせられる。

 

【青森県】(貯蓄率47位)

 

青森の西半分、津軽地方に代表される“じょっぱり”という気質も有名だ。

 

「強情っぱりで意地っ張り、頑固で一途で辛抱強い。一方、強情っぱりな分、夫婦間にヒビが入ると取り返しがつかなくなることもあるためか、離婚率は東北6県でも上位です」(岩中さん)

 

全国的にも、夫婦100組あたりの離婚件数は13位。それもあってか、父子・母子家庭数は全国9位。なかなか貯蓄をする余裕がないのかもしれない。

 

夫婦円満でいることが貯蓄の秘訣といえそうだ。

 

これら県民性を理解し、他県のいい部分を学んで貯蓄に生かそう!

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