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韓国・台湾やヨーロッパなどで被害をもたらしていたトコジラミの猛威が日本でも広がりはじめている。

 

2月29日、トコジラミの駆除剤を開発している「アース製薬」は、トコジラミに関する問い合わせが急増していることを発表。主に海外旅行先での対処法についての質問が多いようだが、昨年12月の相談件数は前年比同月4倍の284件にのぼったという。

 

また都市部を中心に被害が急増しているといい、「FNNプライムオンライン」によると、今年1月に都内にあるホテルの客室3部屋で50匹のトコジラミが発見されたという。海外からの旅行客の荷物に紛れ込んでいるケースが多いようだ。

 

そんななか被害が懸念される場所が“電車内の座席”だ。

 

3月10日、JRの列車内でトコジラミを発見したという目撃情報が写真付きでXに投稿され、「座席に座るのが怖い」と電車の利用に不安を覚える声も多く寄せられるなど、不安は広がっている。

 

《トコジラミ怖いから電車席空いてるけど座ってないわ》
《トコジラミ電車にいる件もうどうにもならんくない…? 朝も夜もずっと立ちっぱなしとか無理だもんよ……玄関で服脱ぐしかない……》
《トコジラミ怖すぎるから電車で座席座るのもちょっと躊躇うな》

 

小さいため気付きにくく、強い繁殖力を持つため、日常的に電車を利用する人からすると、もし車内に出現したとなれば脅威でしかないだろう。そこで、Xで指摘された被害報についてJR東日本に問い合わせたところ、担当者はこう回答した。

 

「現在のところ、トコジラミが列車内にいたというお客さまのご意見や関係社員からの報告はございません。投稿内容の事実確認が取れておりませんが、このたびの投稿を踏まえ特に注意して車内清掃を行うように関係箇所に申し伝えています」

 

まずは一安心だが、普段はどのように車内清掃を行っているのだろうか。

 

「車内の清掃につきましては、お客さまの健康面を考慮のうえ薬品による殺虫ではなく、日々の清掃においては座席表面の汚れ等は用具を用いて取り除き、月1回を目安に実施する重点的清掃にて掃除機による吸引清掃を実施しております」

 

万が一、トコジラミなどの害虫が発見された際は「車内燻煙を行い対応をしております」と、害虫対策も行うことも明かしたJR東日本。電車がトコジラミの新たな“根城”とならないことを祈るばかりだ。

出典元:

WEB女性自身

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