発がん性指摘のPFASが全国の河川で検出…専門家が教える「家庭でできる対策」
画像を見る 青森県米軍三沢基地周辺のため池での採水調査を(写真:共同通信)

 

■飲料水に含まれる基準値は現状維持のまま?

 

ドイツは4種類のPFASを合計して、20ナノグラム/lに規制する動きが進んでいる。米環境保護局は、合計70ナノグラム/lだった勧告値を、今年4月に引き下げて4ナノグラム/lという厳しい基準値にした。

 

「ただし最終目標とすべき飲料水のPFAS濃度は“0”だと言っています」

 

日本の飲料水の基準値は、現在50ナノグラム/l。これから新基準が設定されるが、「現状維持になる」と予測されている。

 

自身でできる対策はあるのか。

 

「PFASを摂取する主な経路は、飲み水です。まず自分が住む町の水はどうなのか、自治体のホームページを見たり問い合わせて、汚染の状況を把握することが重要です。

 

そのうえで“浄水器”の設置が有効です。安価な活性炭フィルターを自宅の蛇口につけるだけでも、およそのPFASは取り除けます」

 

さらに、化粧品や包装紙など、PFASが使用されていないかチェックし、含まれている製品の購入は避けることも大切だ。

 

個人でできる対策を取りながら、国や自治体に対策を求めていこう。

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