■“告白者潰し”は「当時の対応としては最善」
記者から斎藤知事の「悩んでいた」という発言は何についてか問われると「出直しに出させていただくか、そこが大きなところ」と、あくまでこれまで悩んでいたのは自身の今後の身の振り方だといい、出馬の決断は「昨日の朝」したと回答。
その理由について斎藤知事は、ぶら下がり会見の後に高校生が斎藤知事に手紙を渡しに来たといい、「お叱りの手紙かと最初は思った」が、読んでみたら「今でも感情的になる」と涙ぐみながら「”やめないで欲しい”と。知事のやってこられたことが高校生にとっても響いてる面があったということで」と、高校生からの手紙で励まされたエピソードを披露した。
さらに、言葉を詰まらせながら、「それがやっぱりまだまだこんな自分でも期待してくれる人がいるんだってことを受け取った」「選挙はちょっと大変だと思うけど、頑張ってみようという風に覚悟を決めた」と出馬を決意した理由を語った。
一方、亡くなった告発者の男性について直接言及したのは記者の質問を受けて。記者から、告発者の方が亡くなったことが、責任としては最も重いのではないかと問われると「1人の人が亡くなったっていうことは大変重い事実だというふうに思います。まあこれは私もこれまで言ってる通り、まあすごく悲しいことですし、残念な思いでいます」とコメント。さらに遺族への謝罪の思いはないのかと問われると、「相手があることですから、きちっとすでに お悔やみについては、もしこの場、会見の場でも申し上げさせていただいてます。 これからも相手のご意向次第ですけど、お悔やみを申し上げいくことができれば行きたいと」と述べた。
また、吉村知事から謝罪を促された“告発者潰し”については「後から見ればいろんな選択肢はあるかと思います。そしてそれも指摘されてます。だけど、私は当時の対応としては、あの対応がその場その場での選択肢の対応としては、最善の取り方だったかなというふうには思ってます」とした。
ひたすら次の選挙に向けて実績や“美談”をアピールしたうえで、問題視されている告発者男性への対応についての謝罪や反省の念はみられなかった斎藤知事。無反省ぶりに、ネット上では批判が噴出した。
《スゲーな、斎藤知事。 謝ったり亡くなった人のこと話す前に 次の選挙に備えて『自分がどんだけスゴいか』を話し出した。 最後の最後まで自分のことだけだな》
《兵庫県の斎藤知事 自分がやったことばかりしか語らないやん 亡くなった人への思いとか 今回のパワハラ問題のこととか なんも言わんやん》
《「コイツ何の反省もしてねえな」ってことがはっきりした、まあ知ってたけど》
《会見開始早々、知事としての功績を延々と述べていて、亡くなられた方への謝罪もなく、こりゃダメだと思いました》