■昨年の衆院予算委員会では、ヤジに対して「ええ加減にせえよ」とブチギレ
こうした藤田氏の一連の言動に、Xでは《逆ギレ&上から発言で驚いた》《ほんとに酷い》《かっこわるすぎる》と批判が相次ぐ事態に。なかには《キレてばっかりいるね》《国会での暴言》と指摘する声もあり、“かつての激昂姿”を思い出した人もいたようだ。
というのも、藤田氏は’24年1月に開かれた衆院予算委員会で、質問中のヤジに一喝したことがあったのだ。
当時は岸田政権下で、自民党派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金疑惑が拡大。衆院予算委員会の質疑では、党の幹事長だった藤田氏が非公開とされている政策活動費の使途等について岸田文雄元首相(68)に質問。そのなかで、次のように指摘する場面があった。
「(政策活動費の)使われ方はおそらく2種類なんです。1つ目はおそらく陣中見舞とか政治活動とかに現金をばら撒いてるんじゃないかというひとつの疑惑、そういう使われ方ですね」
だが、藤田氏がこう発言した途端、後方から「馬場さん(当時の日本維新の会代表)もやっている」とヤジが。すると、藤田氏はすぐさま斜め後ろを振り向き、ヤジを飛ばした人物を指差しながら「馬場さんやってないからね」「いらんこと言うなや、ホンマ」と反発。その後、前を向いたものの、もう1度振り返って「ええ加減にせえよ、ホンマ」と“捨て台詞”を吐いたのだった。
ヤジに猛反論した藤田氏に委員長が「静粛にお願いします」と注意していたが、委員会室にはピリピリと緊迫した空気が漂っていたという。今回の“公金環流疑惑”をきっかけに、藤田氏がヤジに言い返す場面を切り取った映像がXで投稿されるなど再燃しているかたちだ。
ほんのひと月前には自民党との連立政権構築に向けて奔走し、一躍脚光を浴びた藤田氏だったが……。ある全国紙政治部記者は「政治家としての資質が問われかねない」と指摘し、こう続ける。
「会見で藤田氏は“公金還流疑惑”の正当性を訴えた上で、今後はビラ等の作成を秘書の会社に依頼しないと誓いました。ですが今回の件を受けて、維新の吉村洋文代表(50)は党の内規を変更する方針を提示。維新では3親等内の親族に対する公金支出が禁じられていますが、今後は政治家本人や秘書が代表を務める会社も対象に入るそうです。
『しんぶん赤旗』の報道は藤田氏にとって不本意だったようですが、政権与党入りを果たした政党の共同代表であることから報道内容は極めて公益性が高いといえるでしょう。“身を切る改革”をスローガンに掲げる維新では、自民党との政策協議で提示した12項目の条件のなかに企業・団体献金の禁止も盛り込み、国民から高い期待が寄せられていました。
そんな重要な協議を矢面に立って進めてきたのは、他ならぬ藤田氏です。スピード感のある彼の交渉手腕を支持する声もあり、吉村氏に次ぐ“党の顔”のイメージも定着しつつありました。しかし、せっかく株が上がっていたにもかかわらず、“公金還流疑惑”報道をめぐって喧嘩腰な振舞いが悪目立ちしてしまったのはもったいないように思います」
騒動をきっかけに、国民からの“見られ方”も研究すべきなのかもしれない。
画像ページ >【写真あり】「ええ加減にせえよ」昨年1月の衆院予算委員会でヤジにブチギレる藤田氏(他1枚)
