とあるシンガーソングライターが1月25日に自身のXを更新。高市早苗首相の発言に対してコメントしたのだが、その内容がネット上で賛否を呼んでいる。
1月24日にYouTube上で楽曲『もううんざりだよ』を公開したのは、春ねむり(31)。この楽曲について、春はX上で《ファシスト政治家が任期を全うせずに性急に選挙をして裏金や統一教会との癒着などをうやむやにし、より強権的な政府運営を目論んでいる発言があったので、曲を書きました》と説明したのだ。
楽曲内の歌詞には《流行語大賞 剥奪もん返せ 減税は難しいって言ってた詐欺師 三流 shitty 騙されんな まじだりい》などとあり、「働いて働いて働いて働いて働いてまいります」という発言で流行語大賞を受賞した高市首相への批判が含まれているようだ。
この翌日、春は一般Xユーザーのコメントを引用するかたちで、19日に行われた高市首相の記者会見映像を投稿。動画内で高市首相は「国論を二分するような大胆な政策、改革にも、批判を恐れることなく果敢に挑戦していくということのためには、どうしても政治の安定も必要ですが、国民の皆様の信任も必要」として解散の決断に至ったと説明していた。
これに対し、春は《「選任されたら重大な法案を通すけどその中身はみんなには選挙前には教えません!」って公言する政治家をファシストと呼ばない意味がわからない。典型的な民意ガン無視のファシストだよ!》と私見を述べた。
春の発言を報じたネットニュースのコメント欄では、「典型的な民意ガン無視のファシスト」という意見に対して否定的な意見が上がっている。
《民主主義の根幹である「選挙しましょう」と言っているのにファシストとか、意味不明です》
《高市氏を称賛する気はさらさらないが、ファシストという言葉が当てはまるかどうかには疑問》
《大義なき解散というのなら、そういうところもあるなと言い分を理解できる部分があるのですが、ファシストと批判するのは見当違いだと思いますね》
いっぽう、首相を批判する春の立場を支持する声も少なくない。
《高市氏は、大切と思えるものでも国民に向かって説明をしません。メディアには、春ねむりさんが懸念することを問い質してほしいです》
《確かに、このシンガーが言っている通り、民意を問うと言っても、解散を判断した総理大臣は、政策の具体的な内容を示さず、ご本人の意気込みと政権の枠組みだけを選挙で問うているに過ぎない》
《正しいことを言っていると思う。数の論理で、民意を無視する政治の危険性はあると思う。高市さんが総理になってから、国民が期待した国になったかといえば、まだ道半ばで効果が見えてないという状況》
春といえば、昨年7月に行われた参議院選挙の際、当時参政党の新人候補だったさや氏(43)を痛烈に批判する楽曲を発表したことで知られる。楽曲内では《違反しまくる公職選挙法 違法外国人の話よりも あなたがまずするべき辞職》などと、さや氏や参政党が掲げていた「日本人ファースト」への批判が話題を集めた。
全国紙政治部記者が語る。
「1月24日、25日に全国世論調査を実施した『毎日新聞』は、高市内閣の支持率が、前回調査(昨年12月20、21日実施)で記録した67%から10ポイント減らした57%に大きく下落したと報じています。支持率の減少は、急なタイミングでの衆議院解散が大きく影響しているようです。
ファシストとは、多くの場合、議会制民主主義を否定する一党独裁的・全体主義的な政治体制を支持する者などを意味します。しかし現代では、他者の意見を認めない独裁的な態度を持つ個人に対する形容として広く使われることも。おそらく春さんは後者の意味合いで高市首相を批判したのだと思いますが、いっぽうではファシストという言葉遣いが過剰すぎるのではないかという意見もあるようです」
