2月8日投開票の衆院選で190人を擁立し、大幅議席増を狙う参政党。そんななか、同党から立候補している千葉4区の候補者・工藤聖子氏(46)のSNS投稿が波紋を呼んでいる。
1月25日、工藤氏は自身のXに《なんと!午後の下総中山駅でいつもスウェーデンで日本人の奥様と『赤坂ニュース』を見ているという方に出会いました》と、白人男性とのツーショット写真を投稿。
続けて《スウェーデンは刑務所の98%が移民だそうです。国が壊れてる… 日本を守ってほしいから参政党に頑張ってほしいとおっしゃっていただきました。がんばらねば》と、スウェーデンの刑務所での移民の割合が98%だと綴った。
また、参政党の千葉県連の公式Xも工藤氏の投稿を引用する形で《スウェーデン、刑務所に収監されている囚人のうち、98%が移民だそうです。欧州に学ぶことは多いが、これは参考にすべきですね》と投稿。なお、現在この投稿は削除されている。
工藤氏の投稿にはコミュニティノートが付けられ、ロンドン大学バークベック校に拠点を置く、司法・刑事政策に関する政策指向型の研究機関「ICPR(Institute for Crime & Justice Policy Research)」が出している世界の刑務所についての「World Prison Brief」のリンクが添えられていた。同サイトによると、’22年時点でスウェーデンの刑務所の囚人数のうち外国人は16.7%となっており、工藤氏の投稿内容はデマとの指摘が上がった。
Xでは工藤氏の不用意な投稿や、公党の公式アカウントによるデマ投稿に批判が殺到。 《聞いた話しとはいえ、明らかなデマを何の躊躇いもなく全世界に発信していまう人が政治家になったら、まともな国ににはなりませんね》
《こんな一秒でデマとわかるヘイトデマを流布拡散してるくどう聖子参政党候補が壊れてる》
《何で参政党の候補は調べたらすぐ分かるデマしか言わないんだ? 》
《公式アカでデマを堂々と吹聴、さすが参政党》(すべて原文ママ)
「日本ファクトチェックセンター」も29日、Xで工藤氏の投稿について《スウェーデン刑務・保護観察局のデータによると、2024年10月1日時点で刑務所に収監されていた8,206人のうち、スウェーデン国籍を持たない人は1,728人で21%です》と投稿し、誤りを指摘している。
仮に伝聞で聞いた情報をそのまま投稿してしまっただけだとしても、デマを広めることは極めて問題だ。実際、《これは移民の犯罪率は高くないという言説に大きく反しますね》《先に移民を大量に受け入れて事の顛末を知ってしまった国の方のお話、参考になります》などと、真に受けた人も散見された。
そこで、工藤氏本人と千葉県連にそれぞれ質問を送った。工藤氏本人には《何をもとに発信したか》 《現時点でもこの発言は事実だと考えているか》 《削除、訂正のご予定はあるか》と質問。千葉県連には、《なぜ発信したか》と、《なぜ削除したのか》について質問した。
しかし、工藤氏からも千葉県連からも期限までに回答は得られなかった。
なお、工藤氏は当該投稿を30日時点でまだ削除していない。デマを放置したまま選挙に望むつもりなのだろうか。
