ホタルイカの水揚げで全国屈指の漁獲量を誇る、兵庫県美方郡新温泉町の浜坂漁港。4月5日に春の味覚を楽しむイベント「第28回浜坂みなと ほたるいか祭り&地えび」が開催されたが、イベント内で実施された“ある選手権”が注目を集めている。
その名も、「全日本わんこほたる選手権」。浜坂観光協会の公式サイトによれば、ホタルイカを制限時間以内にどれくらい食べられるかを競うというもの。わんこそばのようにホタルイカが次々とお碗に注がれる仕組みのようで、個人部門では12人が制限時間2分で、チーム部門では3人1組となった4チームが1人1分という制限時間で挑戦したという。
4月5日配信の「MBSニュース」によれば、個人部門の挑戦者は8歳から58歳までの男女12人で、優勝者は58歳の男性。食べたホタルイカの数は186匹を記録したといい、それでもなお「家に帰って酢みそでゆっくり食べたい」とコメントしていたという。
ホタルイカの名産地ならではの企画だが、ニュースで取り上げられたことをきっかけに、Xでは健康面を懸念する声も……。
《めっちゃ美味いかもだけど 痛風が心配だわ》
《一度に大量のホタルイカを食べて健康面は大丈夫なのか?まあ、大人がやることだからどの道、自己責任だろうけど‥‥》
《……やりすぎやと思います泣……ホタルイカの寄生虫…?怖いなって少し前こわがってたばかりです苦笑…》
《体調崩さないか心配だね ダイジョブか?》(すべて原文ママ)
こうした心配の声が上がる背景について、ある飲食店関係者は言う。
「ホタルイカは一般的に、タンパク質やビタミンなどの栄養が豊富なことで知られています。ですが内臓ごと食べることが多い食材なので、食べ過ぎによってプリン体の過剰摂取につながる恐れもあり、痛風や血中の尿酸値が高い人は要注意でしょう。加えて、ビタミンAも多く含まれていることから、過剰摂取によって頭痛や吐き気を引き起こす可能性も指摘されています。また、ホタルイカには旋尾線虫(せんびせんちゅう)という寄生虫の幼虫が潜んでいることがあるため、生食は避けて、加熱もしくは冷凍の下処理が必要です」
そこで本誌は6日、「全日本わんこほたる選手権」の問い合わせ窓口となっている浜坂観光協会を取材。Xで健康被害を心配する声が上がっていることなどについて、見解を聞いた。
まず担当者によれば、同選手権は「平成27年から行われており、コロナ禍の期間を除いて今回で8回目の開催です」とのこと。
また、同選手権の挑戦者はイベント当日に抽選で選ばれるといい、本番ではボイル処理されたホタルイカが提供されているという。挑戦者の健康チェックについては、「挑戦者が選出された後に、受付でアレルギーの有無や体調不良ではないかどうかを聞き取りしています」とのこと。
いっぽうSNSでは、“真似しないで”と注意喚起するユーザーも見受けられる。健康被害を懸念する声に対して見解を問うと、「この選手権で体調を崩した挑戦者はこれまで報告されておらず、挑戦者の健康面について一度も懸念の声が寄せられたことはありません。現時点でも、そうしたご指摘は寄せられていませんね」との返答が。
とはいえ4年ほど前には、“生き物を早食いするなんて”“たくさん食べるようなイベントはいかがなものか”との声が寄せられたことはあったという。
なお、担当者によれば「(選手権は)来年も開催されると思います」とのことだった。もし挑戦するのであれば、自分の体調とよく相談することが大切だろう。
画像ページ >【写真あり】優勝者は186匹!「全日本わんこほたる選手権」が開催されたイベント(他1枚)
