国民民主党の玉木雄一郎代表(57)が選んだ“選択”が波紋を呼んでいるーー。
6月2日、玉木代表は会見で、自民党のプロジェクトチームがまとめた国旗損壊罪について言及した。
「自民党が作成した法案は、日本の国旗を人に著しく不快な方法で公然と傷つけた場合を処罰の対象とするものです。2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科すとしています。高市早苗首相の肝いりで、自民党と日本維新の会の連立政権合意書に盛り込まれたもので、今期中の法案成立を目指しています。
一方、会見で玉木代表は、同法案について反対の立場を表明しました。『国旗を守りたいという思いは同じだ』としつつも『誰が罪に問われるのか、何が罪に問われるのかが極めて曖昧』であると指摘し、『もっと日本人を信じてあげたらどうか。そんなに(国旗を)損壊する日本人はいない』と語りました」(政治担当記者)
しかし、この発言は一部ネット上で猛反発にあっている。
「これまでの国民民主党の支持者からも、不満の声が出ているようです。そもそも、国民民主党はリベラルというよりは保守寄りで、原発の再稼働についても推進派です。そして何より、イデオロギー的な問題よりも“手取りを増やす”ことを訴え続けてきた政党で、その点が支持されてきました。今回の表明には『残念すぎる』といった支持者からの声も聞こえています」(同前)
世間の関心を察知し、第三極として勢力を拡大してきた国民民主党。ここにきてなぜ“逆張り”のような選択をしたのか。政治アナリストの伊藤惇夫氏はこう分析する。
「いつもの手法ですよ。自民党にくっついたり、離れたりすることで、政界での自分たちの価値を高めようとしているんでしょう。現在、自民党は憲法改正を視野に入れて、国民民主党を何とか連立に引っ張りこもうとしています。玉木さんはそれがわかっているから、支持者に向けて『ここは反対しておいたほうがいい』と言いたいんでしょう。反対したとしても、連立入りの要請は途切れないし、むしろ自民党がさらにすり寄ってくるのではないか、と思っているのではないでしょうか」
玉木代表は自分を“高く売る”ことが得意だという。
「これまでも国民民主党は、基本的に自民党に協力しているんだけど、そのうえで、注文をつけて自分たちの要求を呑ませることで、支持者に向けてアピールする、という手法を取ってきました。今回の国旗損壊罪のことも、こうした流れのなかでで考えたほうがいいと思います。
玉木氏は、どれほど自民党が嫌がるようなことを言っても、高市氏は憲法改正をやりたいわけですから、袖にされることはないと確信しているのでしょう。だからこそ、すぐに連立に入ることは、なかなかないでしょうね。なぜなら、あせらせればあせらせるほど、高く売れるんですから」(伊藤氏)
玉木代表の皮算用は実現するのかーー。
