大阪駅付近の地面に設置された多数のブロックがSNS上で波紋を広げている。
7月上旬に大阪市によって、大阪駅付近の歩道橋下の空きスペースに長方体の形状をした多数のブロックが設置されたのだが、それが特定の行動や人々を制限・防止するために施された“排除アート”ではないかと訴えかけられている。一方、空きスペースは、不法投棄や自転車の放置、歩道でないにも関わらず頻繁に通行やタクシーなどの乗降があったなどの問題が生じており、その対策として多数のブロックが設置されたという指摘も。
この“排除アート”を巡る投稿に対してSNSでは、
《バリアフリーと真逆なことして…これに関わった誰もおかしいと思わなかったのかな?転倒したら突起物に角があるから危険ですよ》
《例え通ってほしくない場所でも、通る可能性のある場所にコレは…万が一とかって考えないのかな。怪我でもすれば通らなくなるやろ、とでも思ってんのかなって勘ぐられても仕方ないと感じるほど性格の悪さが滲み出てる気がしちゃう。しかも税金…》
《そこで車から降りて駅へ走って向かう人が悪いのではないでしょうか。歩道を通ればいいだけの話ですし、モラルがない人のためにこうした対策をせざるを得なくなったのだと思います》
などと様々な声が寄せられている。さらに、なかには抗議の連絡をするようにと、管理局の電話番号や、大阪市「市民の声」のURLを貼るユーザーも出現。殺到する問い合わせに市の職員の通常業務にも支障が出る事態に。
そんななか、この騒動に言及した大阪市会議員が。大阪維新の会に所属する近藤大氏(36)だ。
7月23日、近藤氏は自身のXを更新。騒動となっている大阪駅前に設置されたブロックの画像とともに、現地に赴いて現状を確認したことを報告した。
投稿で近藤氏は《こちらは歩道ではなく頻繁に通行があったり歩道橋の陰になったりと植栽が育ちにくい所でした。そこに放置自転車や水溜り等の課題があったため、対策を講じたものです》と説明。続けて《今後は立入りを防ぐ追加の対策を検討して頂いております》と今後の対策についても言及している。
この近藤氏のXの投稿に対しコメント欄では、
《色々と気づきが多い案件だ。なぜ柵をつけないのか→昔は柵があったが中にゴミを捨てられ、拾えなかった 植物を植えたら?→影になっている上、人通りもあるので育たない 色々考えられた上であの形だったのだなぁと…… これでもさらに対策を考えようとしてくれる行政は偉いよ》
《あーすればいい、こーすればいいって、素人が言うことなんてとっくに考えてるんですよね。考えた上でのこの対策やから、これがベストな対策だったんやなぁと思いました》
《人が通らないようにするのはまあ分かるんだけど、だからってケガしかねない物つくることはないよね メリットが少ない割にリスクが大きすぎる》
《「追加」の対策ではなく危険性の低い「他の」対策をすべきでしょう》
などと、賛否の声が寄せられている。
今回、騒動になったブロックの施工などを担当した大阪市建設局野田工営所に問い合わせたところ、文書でこう回答した。
《当該場所の管理および施工につきましては野田工営所になり、設置の経過につきましても、これまで不法投棄や自転車等の放置、野宿生活者の寝泊まりなどの通報があり、現地状況を確認のうえ、必要に応じて関係部署と連携しながら対応を行ってまいりました。しかしながら、状況は改善されないため、植樹帯内への立ち入りを抑止する目的で、令和8年7月9日から11日にかけて、当該区域内に防止対策を実施したところでございます》
また、支障が生じていると言われる通常業務への影響については、《電話等の問い合わせについて回答させていただいており、通常業務に加えての対応となっている状況でございます》と業務への明確な被害に関する言及はなかった。さらに、今後の具体的な対策については、《未定でございます》と未だに具体的な対策が決定されていないことを明かした。
ブロックの設置は試行錯誤の末に行われたというが……。波紋を呼んでしまった今、次はどのような対策がなされるのだろうか――。
画像ページ >【写真あり】排除アートに関する物議に“報告投稿”をポストした大阪市会議員(他1枚)
