■「すでに日本は米国に申し入れをしているのに……」
政治部記者はこう語る。
「過去に、米国土安全保障省がアニメ『ポケットモンスター』の動画や音声と、移民を摘発する動画を組み合わせたものをSNSに投稿したり、ホワイトハウスの公式Xに『あつまれ どうぶつの森』風の動画が投稿されたりしています。さらに、トランプ大統領が自身のSNSに『NARUTO -ナルト-』の主人公『うずまきナルト』に扮したAI画像を投稿したことも。
これまで、トランプ政権は、日本の著作物を無断使用したり、無断で改変したりと、やりたい放題してきたのです。こうした事態を受け、すでに日本は米国側に申し入れを行っています」
4月17日、衆議院の外務委員会で外務省大臣官房審議官はこう述べた。
「外務省としましても、一般論としてでございますが、公的機関であったとしても、著作権の承諾なく著作物を無断に複製等を行うことは適切でないと考えてございます。先般、外務省から在京米国大使館に対して、こうした我が国の考えを伝達してございます」
さらに、小野田紀美内閣府特命担当大臣(43・クールジャパン戦略、知的財産戦略など)も6月12日の会見で、「外交ルートを通じて、これまでもこうした我が国の考えを複数回にわたって米側には伝達してきております」と語っている。
しかし、トランプ政権は日本側の申し入れを完全に無視し、日本のコンテンツの無断使用を続けている。その結果、こんな誤解も広まっている。9日の「時のオカリナ」風の動画には英語でこんなリポストが。
《あなたたち(Nintendo)がドナルド・トランプと協力していると知ってからは、あなたたちの製品を二度と購入しません》
《私は『ゼルダの伝説 時のオカリナ(2026)』の予約をキャンセルし、二度とあなたの製品を買うことはありません》
前出の政治部記者はこう語る。
「過去には株式会社ポケモンの海外法人が『知的財産の使用を一切許可していない』と声明を出しています。完全に企業側の意に沿わない形で使用されていることは明らかなんです。しかし、米国の法律や、報復措置の可能性などを考えると、日本企業が米国政府を提訴しづらいのが現実です。それだけに、日本政府の毅然とした抗議が必要になりますが、度重なる抗議をこれだけ無視されているとすると、完全に日本政府が舐められていると言わざるを得ません」
画像ページ >【写真あり】64時代のポリゴン風のトランプ大統領(他2枚)
