元ホームレス高校生が主宰する「こども万博」で描く、世界が少し平和になる未来
画像を見る 神戸市の自宅1階の洋室で、近所の子どもたちに「夢」を書き出してもらうと「128コ」あった。’20年2月の出来事だ

 

■自分の声を大切にしてもらった子はほかの誰かの声も大切にできる

 

2011年11月に、会社員の手塚一浩さん(45)と26歳で結婚。

 

長女・理音さん(12)、長男・浩翔くん(10)、次男・悠真くん(7)と、3人の子宝にも恵まれた手塚さん。

 

「マレーシアに引っ越したのは、当時10歳だった長女が突然『行きたい』と言ったのがきっかけです。

 

そのおかげで、夫も私も新しい景色を見せてもらっています」

 

2024年5月に一家でマレーシアに「引っ越した」手塚さんは、春先や夏場のイベント時期になると、おもに日本に滞在する。

 

それ以外はマレーシアでの生活になるが「いつでもオンライン会議できる」から、対外交渉やスタッフとの連絡にも支障はない。

 

また、大阪・関西万博での評判は世界各国に伝わっていて、9月初旬に欧州のサンマリノ共和国でこども万博を成功させたばかり。

 

「こども万博で最終的に目指しているのは『世界がいまより、ほんのすこし平和になること』です。

 

こども万博で自分の声を大切にしてもらう経験をした子は、ほかの誰かの声も、大切にできるようになると思うんです」

 

世界との交流に置き換えても、それは可能だと信じているのだ。

 

「万博には異国の文化や人と出会い、お互いを知る魅力があります。そこで友達になれば、距離が離れた国も『○○くんがいるところ』となって一気に身近になる。

 

お互いの状況を自分事として考えられれば、みんなが、ちょっとずつ幸せになれると思います」

 

「あの場にいた親子にとって、子どもはみんなの子で、親はみんなの親のようでした。それは世界に拡大しても変わらないはず。そこに差別も偏見もないんです」

 

(取材・文:鈴木利宗)

 

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