■「スキャンダル追及で押し問答する時代は終わった。国会質疑は国民生活の成果のために尽くすべき」
――今後の野党再編や国会論戦において、野党側が最も変えなければならない点はどこでしょうか。
「安全保障やエネルギー問題での現実的な政策路線と、国民に直接成果を届ける国会論戦の徹底です。
これまで野党は閣僚の不祥事やスキャンダル追及に国会質疑の多くの時間を費やしてきました。まるで取り調べのように相手を追い詰め、押し問答で時間を潰す。やっている側は成果だと思っているかもしれませんが、SNSや動画で情報が得られる現代において、国民はそんな押し問答を冷ややかな目で見ています。
それによって生活課題や災害対策の議論が後回しになることのほうが、国民生活にとって大きな損失となります」
――スキャンダル追及に対する具体的な代替案はあるのか。
「何か疑惑があれば、YouTubeやSNSで発信すればいいのです。“この点について説明すべきだ”とネット等で問いかければ、メディアも事実関係を確認するために取材をする。そして本人は説明責任が求められ、記者会見の場などで追及を受けるでしょう。
国会本会議や委員会の場では、質問の冒頭で“〇〇大臣、まだ説明が不十分です。信頼を失いますよ”と、ひと言指摘するだけでいい、その後はすぐに国民生活に直結する政策論戦に入る」
――だが、いつも野党の姿勢は、疑惑のある人物を晒し者にするかのように“あのときのこれはどうだったのか”といった追及を延々と続けている印象しかないが……。
「野党が30分、1時間と追及を続けても何も変わらない。大抵のケースで押し問答になっています。結局、この政策議論をするための時間は何だったのか。そういう国会質疑になってしまうことが多いのです。
その結果、国民生活に関することは扱われないことになってしまう。そんな批判と追及ばかりを繰り返す野党の姿に、国民の皆さんも呆れていて“野党はいつまでやってるんだ!”と、逆に批判されているのです。
もうこういう国会の質疑時間の使い方は本当に変えなきゃいけない。もっと有意義に国民のために質疑時間を使うべき。政策論戦の場は相手を引きずり下ろすことではなく、国民の側を見て政策を実現するということが、“あるべき野党”の姿だと思っているので、賛同していただく方を増やしていきたいです」
■「もともと洗練されたシティボーイではないので。“演歌顔”も悪くない(笑)」
――話は変わりますが、泉さんの情熱的で親しみやすい語り口や顔立ちから『演歌歌手のようだ』『政界の演歌顔』という声が一部で上がっています。ご自身ではどう受け止めていらっしゃいますか。
「演歌顔~!(笑)。自分でもジャニーズ系や韓流スターのような洗練されたシティボーイではないことは百も承知しています。北海道の田舎育ちですし、小学校の頃から普通に『北酒場』とか歌っていましたから。
だから“演歌顔”といわれるのはむしろ腑に落ちますね。いやあ、そう言われるのも悪くない(笑)」
――演歌歌手が圧倒的な歌唱力でファンの心を揺さぶるように、泉さんの演説も熱量があり“人の心を動かす魅力がある”という声もよく聞く。
「そう言っていただけると嬉しいですね。“演歌顔”が、ひとつのキャラとして皆さんに親しんでいただけるならいいですね。泥臭くても、しっかりと国民の心に響く言葉を届けていきたいと思っています」
■ぬか喜びはしない。キーマンと呼ばれる前に、まずは国民のための『成果』を出す」
――ネット上では、筋を通した独自の立ち位置を貫いた泉さんに対し、《今後の政界再編のキーマンになるのではないか》という期待の声も上がっているが。
「先ほどの演歌の話でたとえるなら、“この歌手は売れるんじゃないか”では何の意味もありません。実際に歌が話題になり、売れてから初めて“この歌手の歌はいいな”と評価される。
ですから、キーマンと呼ばれる前に何のぬか喜びもできません。大切なのは、野党としての成果を具体的に出すこと。それを国民の皆さんに見てもらいたい。評価は後からついてくるものだと思っています」
秋の臨時国会では、簗和生農林水産大臣(47)の地元自治体への“予算カット”問題ですでに大荒れが予想されている。高市政権の最優先課題、食料品の消費税率を2年間限定で1%に引き下げるための関連法案をはじめ、衆議院議員定数削減法といった重要法案の審議にも影響を及ぼす可能性がある。
はたして泉氏が極小会派で目指す“国民生活を守る政策論戦”が、与・野党間で行われるかどうか、国民は冷静な目で見つめている。
画像ページ >【写真あり】「政界の演歌顔」という声も上がる泉氏。演歌顔が親しんで貰えるならうれしいと語る(他5枚)
