■ 令和の「報復」─大義なき恫喝への劣化
今回の簗農相のケースは何が問題なのか。それは、大義も政策的合理性もない、単なる「私怨」による恫喝と報復に成り下がっている点だ。
「選挙で応援したところの予算を増やし、自分を応援しなかった自治体には『削減するからな』と恫喝し、実際に60%以上もカットする。このような腹いせ的な予算配分は、現代においては完全にナンセンスです」
かつては「この地域にインフラを整えれば街が発展する」という大局的な視点が(多少なりとも)存在した。
しかし、人口減少と財政難にあえぐ現在の日本において、地方の首長たちは藁にもすがる思いで予算獲得に奔走している。そうした足元を見透かし、自らへの票の有無という極めて個人的な基準で予算という「アメとムチ」を使い分ける手法は、政治の質の著しい劣化を如実に示している。
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