「実は、今から40年以上前、ジャニーさんからのスカウトが、私の芸能界に入るきっかけとなりました。だからジャニーさんは私の大恩人なんです。約8年前に、息子である大我が同じようにジャニーさんに声をかけていただきました。やりたいという本人の気持ちを尊重しましたが、正直、こんなに長くJr.としての活動が続くとは思っていませんでした」
そう話すのは、4月上旬『滝沢演舞城2013』(新橋演舞場・〜5月12日)の舞台で、息子で人気上昇中のジャニーズJr.京本大我(18)との初共演を果たした京本政樹(54)。主演の滝沢秀明(31)の粋なはからいで、特別に親子2人の場面も設けられ、舞台上では、「ご両親はいるのか?とくに父親孝行をするのがよかろう」との京本のアドリブが客席の笑いを誘った。今回、京本がその思いを本誌に語ってくれた。
「ジャニーさんから出演依頼を直々にいただいたときは本当に驚きました。時代劇という別の分野から世に出てきた私が、遠回りしてジャニーさんの元に舞い戻ったわけで、後輩たちへ背中を見せてやってくれと言われた気がしましたが、大我のみならず滝沢秀明さん、ジャニーズJr.の皆さんの熱心さ、夢を追い続けるひたむきさに、逆に若き日の自分を思い出し、初心に帰った思いで取り組んでいます」
歌やダンス、ドラマや映画といった世界での活躍を夢見るわが息子が、今回『滝沢演舞城』という時代劇の世界に引きずられていき、悪戦苦闘する姿に自分の若いころを重ねているという京本。
「大我には、ジャニーさんにお預けしたかぎり、歯を食いしばり頑張ってもらいたい。この世界の楽屋裏は本当に厳しいものがあります。何か私から見いだしてくれたらうれしいです。私も大先輩方からたくさんのことを学び、ときに芸を盗んできましたから」