「心配しないで……。5人は変わらずやっていくはず。だからこれからもSMAPを応援してあげてね。今後、私は陰から見守り続けたいと思います。これから当分は仕事ばかりでなかなか会えなかった友人たちに連絡を取って、今までできなかったことをゆっくり楽しむことにします。今後、やりたいことも考えていましたし……」
SMAPの解散騒動に日本中が揺れているなか、ジャニーズ事務所退社を決意したマネージメント室長の飯島三智氏は、親しい友人に電話でこう“別れの言葉”を語ったという。そこには独立はおろか、芸能界での仕事すら諦念したという思いがありありと表れていた。
1月13日のスポーツ紙に踊った「SMAP解散」「メンバー分裂」の大見出し。中居正広(43)、稲垣吾郎(42)、草なぎ剛(41)、香取慎吾(38)の4人は飯島室長についていくと決意し、木村拓哉(43)は事務所残留の意思を伝えられていた。だがその後、木村が事務所と掛け合い4、人が謝罪したと報じられている。解散回避へと動き出したSMAP。誰もが注目するなか、渦中の飯島室長は冒頭のようにグループ存続を信じていたという。
「中居くんら4人はジャニーズ退社を考えていましたが、実は一連の報道が出る前にすでに独立は断念していたのです。また飯島氏も関連会社取締役を辞任。にもかかわらず、こうした独立・解散報道が次々と出てきた。まるで、メンバーの軋轢を煽るかのように……。4人はSMAPを育ててくれた飯島氏についていこうとした。いっぽうの木村くんは『売れたから独立というのは筋が違う』として事務所に残ることを主張した。どちらも恩義を感じながら出した結論。いわば“究極の二択”を迫られたようなものです」(芸能関係者)
SMAPと事務所の契約は9月まで。飯島室長はそれまでに独立する考えもあったようだ。
「しかし次第に、SMAP全員での独立が不可能だとはわかってきた。そこで彼女は、自分についてくるという4人に『SMAP存続が第一。今からでも謝罪して事務所に戻って』と伝えたようです。そして木村くんにも『今さら私が頭を下げに行っても、余計に波風が立ってしまう』と伝え、彼に4人が事務所に戻れるよう仲介してほしいと願い出たそうです」(事務所関係者)
そんな“育ての母”の惜別の言葉に、4人はSMAPを続けることを改めて思ったのだ。
「一度独立を申し出た手前、4人が再び元のように活動するためには多くの問題が残されています。そのひとつに、ジャニーズ事務所のメリー喜多川副社長(89)が許すのかということがありました」(別の芸能関係者)
だがそんななかメリー副社長に直訴したのは、ほかでもない木村だったという。
「木村くんはよく言っていました。『いつもは個々に活動していても、やるべきときが来たらすぐに同じ方向を見ていける。それがSMAP』だと。何があっても、SMAPこそがみんなの帰る場所だとわかっているんです。だから彼は『4人をもう一度戻してSMAPを続行させてほしい』とメリー副社長に願い出たそうです。メリー副社長も人情家。その思いは通じたに違いありません」(前出・事務所関係者)
18日に生放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ)で5人揃って出演し、メンバー全員で謝罪。木村は最後に「これから自分たちは、何があっても前を見て、ただ前を見て進みたい」と約束した。その表情は、固い決意に満ちていた――。