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日本を代表する映画監督・周防正行最新作で、本格女優デビューとなった草刈民代主演作『終の信託』のブルーレイ&DVD が4 月19 日(金)に発売、また、草刈民代のクラシックバレエ最後の公演を、周防正行監督が見事に映像化した『草刈民代 最後の“ジゼル”』のブルーレイ&DVDが本日、4 月24 日(水)に発売となった。

周防正行監督×草刈民代主演の2 作品リリースを記念して、トーク&サイン会が開催されました。会場には“ジゼル”で草刈民代が着用した本物の衣装も公開された。

 

「今まで小説を読んで、映画にしたいと思ったことほとんどない。」という周防監督は、『終の信託』が 周防監督はじめての“原作もの”となった。「読み終える前に、映画にしたいと思った」と言い、なぜそう思ったのか問われると、 「今まで自分がつくってきた作品とは別の何かをこの小説に感じた。(自身の監督作品は)どちらかと言うと“笑い”を中心にした作品が多かったが、この小説から感じたことはものすごい濃密な空気だった。そういった濃密な空気を映画監督としてスクリーンの中に作り出す、その空気が映画館を包みこむ、ということに対する憧れのようなものがあったのかもしれない。その思いにこの小説が一番深く食い込んできたんじゃないかと思う。」と答えた。映画化にあたり主役は草刈民代しかいない、と自然に感じたという周防監督からのオファーを受けた草刈は、「小説を読んで、主人公の綾乃がすごく切ないものを背負っていること感じて、読んでいる間号泣してしまった。」といい、撮影中も「泣かなくてもいいところで(涙が)こみ上げてきたりした。」と明かし、また本作で本格女優デビューとなった草刈は「この小説を映画にして、その主人公を演じるということは、ただ事の大変さではないだろうと覚悟した。」と告白した。

また、クラシック・バレエ最後の公演を映画化した『草刈民代 最後の“ジゼル”』の撮影では、草刈民代の最後の公演のため、客席は常に満席であることが予想され、撮影の為に前もって客席をつぶして良いポジションを得ることが出来なかったが、それが逆に、功を奏することになった。周防監督が「普通なら絶対にカメラを置かないようなポジション」という場所で撮れた映像がまさにそれだったそうで、「上手(舞台に向かって右側)の舞台袖が見きれてしまう角度」から撮られた映像は、「まるで自分が物語の中にいるような感覚になる」という貴重な映像となり、「是非DVDで体験してほしい」と話した。会場では、草刈民代が実際に着用したジゼルの衣装が展示されており、草刈は衣装を見て「痩せてたんだな、もう絶対入らないと思う。」と話し会場を沸かせた。最後に草刈は、「『終の信託』に出演できたことで、もっともっといろんなものを演じられるかもしれない、と自分の中で広がりを見つけられた。女優という仕事も(バレエを)踊っていた時と同じように取り組んでいけるなと思ったし、その覚悟が出来た。」と女優という仕事への思いを語った。本格女優デビュー作『終の信託』と、クラシック・バレエ最後の作品『草刈民代 最後の“ジゼル”』のBlu-ray&DVD は好評発売中。

 

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