東京・浜松町四季劇場[秋]において15日、ミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』の公開舞台稽古が実施された。
開幕を翌日に控えた劇場では、本番同様に緊張感溢れた稽古が進行。キャスト、スタッフらによって全体の最終チェックが入念に行われた。
この作品は、三浦哲郎氏の同名小説が原作。東北の農村で“いじめ”に苦しむ転校生ユタと、座敷わらしとの心の交流を描いており、現在までの通算公演は1,070回。2007年から足掛け2年に亘って行われた全国長期巡演では、約30万人の子供達が観劇し、この取組みが現在、四季と多くの企業によって実施されるチャリティ公演「こころの劇場」の礎を築いた。ユタ役の藤原大輔は、「いじめに苦しんだユタが、自然のなかでたくましく成長していく姿を全身全霊で表現したいと思います。この舞台を通して、一人でも多くの子どもたちに、いじめ問題や生命の尊さ、そして友情の大切さを考えてもらえれば嬉しいです。」とコメントを寄せた。
今年6月から「三木たかしさん追悼公演」と銘打ち連続上演している『ミュージカル李香蘭』、『ミュージカル異国の丘』『夢から醒めた夢』に続く第4弾が『ユタと不思議な仲間たち』。この作品では、演歌や民謡の要素を盛り込んだナンバーを作曲。作品にさらなる厚みを持たせた。劇中歌「友達はいいもんだ」は、小学校の歌集にも掲載、教育現場で広く歌い継がれている。
新演出が加わったミュージカル『ユタと不思議な仲間たち』は明日8月16日(日)より8月30日(日)まで、四季劇場[秋]にて上演中。