女優、森光子(89)の国民栄誉賞受賞記念舞台『晩秋』(11月3~27日、東京・日本橋浜町の明治座)の製作発表が18日、都内で行われ、主演の森、女優の八千草薫(78)、歌舞伎俳優の坂東三津五郎(53)が出席した。2000回上演を達成した「放浪記」から新作への挑戦。森は「新作となるとビビります。身の引き締まる思いです。いい作品になるよう努力します」と抱負を述べた。八千草、坂東は共に森の指名で出演が決定。八千草とは1961年の『放浪記』初演以来の舞台共演。八千草が当時の思い出を「焼き芋を食べながら芙美子さん(森)の話を聞くシーンがあったの。毎日焼き芋を食べるのが苦痛で……小さいのを選んでました」と振り返ると、森は「これはもう1回、試していただかないと」と“カムバック出演”を勧誘していた。坂東は「プレッシャーで足がガクガクですが、両手に花で嬉しいです」と話すと、すかさず森が「本当に?」と突っ込む一幕もあった。(撮影:鈴木鍵一)