第22回東京国際映画祭(10月17日~25日)のラインアップ発表記者会見が16日、東京・六本木ヒルズで開かれた。会見場には、映画祭大使として女優の木村佳乃(33)、グリーンアンバサダーとしてモデルの杏(23)、コンペ部門の出品作15本から元プロレスラーの老人と孤独な少年の心の交流を描く『ACACIA』の辻仁成監督(49)と主演のアントニオ猪木(66)が登場した。妻で女優の中山美穂(39)と男児(3)の3人でパリに住む辻監督は「『ACACIA』は個人的な理由で作った」と口切り「自分には2人の子供がいるが、最初の子とは離婚で一緒に暮らすことができない。毎日想っているんだとこの映画で届けられたら」と語った。猪木は「(最初の結婚でもうけた)子供を8歳で亡くしていて、ストーリーに自分と重なる部分があった」と告白。「人生には苦しみも、心にしまったものもある。それを出した瞬間、その人の人間らしさが表に出る。そんな思いで撮影させてもらった」と明かした。(撮影:河崎文雄)