フィギュアスケートのGPシリーズで2位、ロシア杯で5位に沈んだ浅田真央(19=中京大)が27日に帰国し、成田市内で会見を行った。浅田は、復活への最大のポイントとして、失敗続きのトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を挙げ「自分のジャンプで一番アピールでき るもの。跳ばないと始まらない」と、強いこだわりを口にした。ショートプログラムで1回、フリーで2回、武器のトリプルアクセルを取り入れた今季の“金メダルプログラム”。試合では8回挑み、成功は1回。それでも「百発百中にする」という言葉を4回も使い、強い決意をにじませた。関係者は「タラソワコーチとプログラム修正をやってきた」と、“詰め込みすぎ”のプログラムの緩和に着手したことを明かした。浅田は「プログラム構成、スピン、スパイラル。“ここ”というところを見つけるまでやる」と、ジャンプ以外の要素も洗い直していく考えだ。次戦の全日本選手権(12月25~27日、大阪)で、バンクーバー五輪代表を懸けた一発勝負に挑む。「期間は長いようで短い。オリンピックで金メダルを取る、という目標は変えずに頑張りたい」。大きな夢を再確認して、再び歩き始める。(撮影:河崎文雄)

関連カテゴリー: