女優の広末涼子(29)が14日、都内で主演映画『ゼロの焦点』の初日舞台挨拶を、共演の中谷美紀(33)、木村多江(38)らと行った。松本清張の代表作を映画化。昭和30年代、結婚式から7日後に失踪した夫を追って金沢へ旅立った新妻(広末)の遭遇するミステリーを描く。撮影の苦労談を聞かれた広末は、夫役の俳優・西島秀俊(38)と初対面ながら入浴シーンを撮影したことを挙げ「順番通りに撮影できれば…」と苦笑い。西島も「すみません、本当に……」と照れ笑い。犬童一心監督(49)は「新婚さんの入浴シーンですから(笑)」と説明。さらに、「僕は皆さんの素晴らしい演技を生で観られて楽しかった」とキャストたちの苦労もどこ吹く風といった様子。また、映画のキャッチコピーにちなみ、「愛する人のすべてを知りたいか。謎めいた部分があっても許せるか」との質問には「最終的にすべてを知って受け入れられたら。過去や背景よりも目の前にいる人を大切にしたい」と持論を展開。中谷は「私も広末さんの境地に達することができればいいけど、どこかですべてを知ることに恐れを感じてしまう」と、複雑な女心をのぞかせた。(撮影:江口明裕)