全世界で1,000万部以上を売り上げたベストセラーを、スティーヴン・スピルバーグ監督と、大作映画『ロード・オブ・ザ・リング』のピーター・ジャクソン監督が手を組んで映像化した映画『ラブリーボーン』。何者かに襲われ殺された14歳の少女が、天国から家族を見守るスピリチュアルファンタジー。1月末に公開を迎える本作のイベント試写会が13日に開催され、そのスピリチュアルな内容にちなんでゲストとしてタレントの美輪明宏(74)が登場した。数々の名言を残している美輪だが、「実は戦後、新宿駅西口でホームレスやっていました」と衝撃の過去を告白。「駅の構内は、焼け出された人がぎっしり住んでいた。雨露がしのげるところを探して、ビルとビルの間をさまよいました。体にかける新聞は、取られないように下着に入れて隠しておくんですよ」と当時の苦労を淡々と語り、「だから、今寝るところがあるのは本当に幸せだと思える。今の人は、マイナスの思考ばかりに向かっているが、プラスの方に発想を転換すれば、いつでもどこでも、幸せになれるんです」と迷いの多い現代を生き抜くヒントも教えてくれた。最後に「2010年はどんな年になりますか?」との質問には「あたしは占い師じゃないのよ!」と言いつつ、「良い年、悪い年になるかは自分次第」とアドバイスしてくれた。(撮影:柴田悟)